文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など 蛋白
文献概要
検査の概要
ハプトグロビン(haptoglobin:Hp)は電気泳動においてα2領域に検出される糖蛋白である.Hpは主として肝臓で合成され,血中半減期は3〜5日と短い蛋白であるため,重症肝障害の場合,その血中濃度は著減する.
Hpは酸化物質である遊離ヘモグロビン(haemoglobin:Hb)と特異的に結合することで,酸化的組織障害から生体を守っている.また,遊離Hb-Hp複合体は,腎糸球体から尿中への鉄の喪失を防いでいる.一方で,Hpは急性期蛋白であり,炎症性疾患(感染症,膠原病など),組織壊死(心筋梗塞など),悪性腫瘍などで血中濃度が上昇し,その活動性の指標となる.
ハプトグロビン(haptoglobin:Hp)は電気泳動においてα2領域に検出される糖蛋白である.Hpは主として肝臓で合成され,血中半減期は3〜5日と短い蛋白であるため,重症肝障害の場合,その血中濃度は著減する.
Hpは酸化物質である遊離ヘモグロビン(haemoglobin:Hb)と特異的に結合することで,酸化的組織障害から生体を守っている.また,遊離Hb-Hp複合体は,腎糸球体から尿中への鉄の喪失を防いでいる.一方で,Hpは急性期蛋白であり,炎症性疾患(感染症,膠原病など),組織壊死(心筋梗塞など),悪性腫瘍などで血中濃度が上昇し,その活動性の指標となる.
参考文献
1)内山幸信:ハプトグロビン.日臨858:233-236, 2004
2)末広 寛,日野田裕治:ハプトグロビン(Hp).和田 攻,他(編):臨床検査ガイド2011〜2012─これだけは必要な検査のすすめかた・データのよみかた,pp 172-174,文光堂,2011
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