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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 蛋白

補体

著者: 秋山雄次1

所属機関: 1埼玉医科大学リウマチ膠原病科

ページ範囲:P.139 - P.141

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検査の概要
 血清中に存在し,熱に弱く,抗体による細菌のオプソニン化と殺菌を促進する成分として発見された.主に肝臓で生成される約20種類の蛋白質の総称で全血清蛋白の約10%を占めるが,血清以外の体液や組織にも広く分布している.進化学的に発生は古く,ヒトデや線虫にも存在し自己・非自己の識別にもかかわる.当初,抗体の抗菌活性を補うものとして発見されたが,自然免疫に属し抗体が産生あるいは動員される前に活性化され効果を示すことができる(第二経路,レクチン経路).以下に述べる種々の免疫反応や感染防御に関与している.

参考文献

1)高津聖志,他(監訳):免疫学イラストレイテッド,第7版,南江堂,2009
2)笹月健彦(監訳):Janeway's免疫生物学,第7版,南江堂,2010
3)金井正光(編著),金井 泉(原著):臨床検査法提要,第32版,金原出版,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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