文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など 酵素,肝機能検査
文献概要
検査の概要
乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)は解糖系最終段階の酵素で,すべての細胞に存在する.細胞の可溶性分画に存在するため,細胞の傷害時に直接もしくはリンパを通って間接的に血管内に流入する逸脱酵素である.したがって,大多数の細胞傷害で血清LD活性が上昇するため,非常に感度のよい体内での異常の発信シグナルであり,初診時のスクリーニング検査として重要な役割を示す.
LD活性は,ほとんどの施設で,日本臨床化学会(JSCC)勧告法に準拠したJSCC標準化対応法によって測定されている.乳酸を基質として用い,NAD(nicotinamide adenine dinucleotide)が還元され生成するNADHを340nmの増加で連続的に捉える方法である.
乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)は解糖系最終段階の酵素で,すべての細胞に存在する.細胞の可溶性分画に存在するため,細胞の傷害時に直接もしくはリンパを通って間接的に血管内に流入する逸脱酵素である.したがって,大多数の細胞傷害で血清LD活性が上昇するため,非常に感度のよい体内での異常の発信シグナルであり,初診時のスクリーニング検査として重要な役割を示す.
LD活性は,ほとんどの施設で,日本臨床化学会(JSCC)勧告法に準拠したJSCC標準化対応法によって測定されている.乳酸を基質として用い,NAD(nicotinamide adenine dinucleotide)が還元され生成するNADHを340nmの増加で連続的に捉える方法である.
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