文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など 酵素,肝機能検査
文献概要
検査の概要
アルカリフォスファターゼ(ALP)はアルカリ性下でリン酸モノエステルを加水分解する酵素である.細胞膜の外側に結合しており,活性の中心にZnイオンを有し,Mgイオンによって活性化される.
血漿(清)中ALP活性の測定は,4-ニトロフェニルリン酸を基質とし,ALPによって生成される4-ニトロフェノールを測定する方法が用いられている.血清またはへパリン血漿で測定が可能だが,EDTA血漿はZnイオンやMgイオンがキレートされ活性が極端に低下するため検体として不適である.
アルカリフォスファターゼ(ALP)はアルカリ性下でリン酸モノエステルを加水分解する酵素である.細胞膜の外側に結合しており,活性の中心にZnイオンを有し,Mgイオンによって活性化される.
血漿(清)中ALP活性の測定は,4-ニトロフェニルリン酸を基質とし,ALPによって生成される4-ニトロフェノールを測定する方法が用いられている.血清またはへパリン血漿で測定が可能だが,EDTA血漿はZnイオンやMgイオンがキレートされ活性が極端に低下するため検体として不適である.
参考文献
1)齋藤啓子,他:小児一過性高アルカリ性ホスファターゼ血症の3症例.日臨検自動化会誌27:690-693, 2002
2)基準範囲共用化委員会(編):日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲案,日本臨床検査標準化協議会,2014
3)Kress BC, et al:Use of bone alkaline phosphatase to monitor alendronate therapy in individual postmenopausal osteoporotic women. Clin Chem 45:1009-1017, 1999
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