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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 酵素,肝機能検査
ALPとそのアイソザイム
著者: 清宮正徳1 野村文夫1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.197 - P.198
文献購入ページに移動アルカリフォスファターゼ(ALP)はアルカリ性下でリン酸モノエステルを加水分解する酵素である.細胞膜の外側に結合しており,活性の中心にZnイオンを有し,Mgイオンによって活性化される.
血漿(清)中ALP活性の測定は,4-ニトロフェニルリン酸を基質とし,ALPによって生成される4-ニトロフェノールを測定する方法が用いられている.血清またはへパリン血漿で測定が可能だが,EDTA血漿はZnイオンやMgイオンがキレートされ活性が極端に低下するため検体として不適である.
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