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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 酵素,肝機能検査

リパーゼ,エラスターゼⅠ,トリプシン

著者: 村木崇1 川茂幸2

所属機関: 1信州大学医学部附属病院・消化器内科 2信州大学総合健康安全センター

ページ範囲:P.213 - P.215

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検査の概要
 膵酵素の検査項目には,アミラーゼ,アミラーゼアイソザイム,リパーゼ,トリプシン,エラスターゼⅠ,PLA2,PSTⅠなどがある.
 リパーゼ,エラスターゼⅠ,トリプシンは,いずれも膵腺房細胞で合成され膵液中に分泌される消化酵素である.膵腺房細胞障害により血中に逸脱し血清値は高値を示す.いわば,膵腺房細胞障害マーカーである.これらはいずれも,血中アミラーゼと比較して膵に特異性が高い.いずれの酵素も日内変動や食事の影響は少なく,溶血の影響は認められない.

参考文献

1)急性膵炎診療ガイドライン2010改訂出版委員会:急性膵炎診療ガイドライン2010(第3版),金原出版,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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