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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 糖代謝検査
インスリン,C-ペプチド
著者: 山内俊一12
所属機関: 1帝京大学医学部 2北東京寿栄園
ページ範囲:P.245 - P.247
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血糖を下げる事実上ほぼ唯一のホルモンであるインスリンは,不足すれば高血糖や死を招く.一方過剰だと,肥満や低血糖の原因となる.すなわち,これらの病態の原因を探る際に測定される.ただし,食事による変動が大きいため,早朝空腹時の測定値および75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)時の値のみが通常用いられる.
以前は放射性物質を用いた免疫学的測定法であったが,現在は化学発光物質を用いている.また,モノクローナル抗体の使用により,プロインスリンとの交差反応はなくなり,インスリンのみを測定している.測定値はIRI(immunoreactive insulin)と呼ばれる.検体は血清,血漿のいずれでもよい.-20℃で長期間安定である.
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