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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 電解質・微量金属・浸透圧

著者: 小倉彩世子1 下澤達雄2

所属機関: 1日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野 2東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.286 - P.287

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検査の概要
 銅は,銅酵素の重要な構成成分として骨代謝,結合織代謝,造血などに重要な役割を果たしている.銅欠乏の所見は銅酵素の活性低下と関連づけられる(表1).
 銅蛋白質の働きとしては,大きく3つに分けられる.①造血能に関与(セルロプラスミンがFe2+→Fe3+の酸化反応を触媒),②オキシダーゼ作用〔チトクローム酸化酵素として電子伝達系への関与・スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の酸化反応への関与〕,③銅酵素構成(チロシンをメラニンに変換するチロシナーゼ反応)など,生命の維持に重要な機能を担っている.

参考文献

1)野本昭三:銅.金井正光(監):臨床検査法提要,pp 611-613,金原出版,1993
2)河合 忠,他(編):異常値の出るメカニズム,第5版,pp 237-239,医学書院,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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