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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 薬物関連検査 血中薬物濃度

抗菌薬

著者: 山口諒1 山本武人1 鈴木洋史1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.310 - P.311

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検査の概要
 血中薬物濃度測定に基づいて投与量を設定することを薬物治療モニタリング(therapeutic drug monitoring:TDM)と呼び,抗菌薬のなかでも特にTDMの実施が望ましい薬物として,アミノグリコシド系抗菌薬(ゲンタマイシン,アミカシン,トブラマイシン,イセパマイシン,アルベカシン)やグリコペプチド系抗菌薬(バンコマイシン,テイコプラニン),ボリコナゾールが挙げられる.
 抗菌薬のTDMにより,有効かつ副作用を生じない範囲で濃度をコントロールすることで,感染症の治癒のみならず,菌の耐性化を極力回避することが可能となる.したがって,抗菌薬適正使用の観点から,これらの抗菌薬を使用する際には可能な限り,TDMに基づき治療方針を決定していくことが望ましい.

参考文献

1)日本化学療法学会抗菌薬TDMガイドライン作成委員会,日本TDM学会TDMガイドライン策定委員会(編):抗菌薬TDMガイドラインExecutive summary, pp 13-53,日本化学療法学会,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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