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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 薬物関連検査 血中薬物濃度
免疫抑制薬
著者: 中澤勇一1
所属機関: 1信州大学医学部地域医療推進学講座
ページ範囲:P.312 - P.314
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血中濃度を測定し投与量を調節する免疫抑制薬として,シクロスポリン(cyclosporine A:CYA),タクロリムス(tacrolimus:TAC),エベロリムス(evelorimus:EVR),ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetile:MMF)などが挙げられる.
現在,EVR,MMFは臓器移植(EVR:心・腎移植,MMF:心・腎・肺・肝・膵移植)後の拒絶反応の抑制のみに適応が認められているが,CYA,TACは臓器移植のみならずそれ以外のさまざまな病態・疾患(CYA:眼症状のあるBehçet病,再生不良性貧血など,TAC:全身性重症筋無力症,重症関節リウマチなど)にも適応を有している.
血中濃度を測定し投与量を調節する免疫抑制薬として,シクロスポリン(cyclosporine A:CYA),タクロリムス(tacrolimus:TAC),エベロリムス(evelorimus:EVR),ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetile:MMF)などが挙げられる.
現在,EVR,MMFは臓器移植(EVR:心・腎移植,MMF:心・腎・肺・肝・膵移植)後の拒絶反応の抑制のみに適応が認められているが,CYA,TACは臓器移植のみならずそれ以外のさまざまな病態・疾患(CYA:眼症状のあるBehçet病,再生不良性貧血など,TAC:全身性重症筋無力症,重症関節リウマチなど)にも適応を有している.
参考文献
1)First MR:Tacrolimus based immunosuppression. J Nephrol 17(suppl 8):S25-31, 2004
2)谷川原祐介:免疫抑制療法におけるTDMの意義.今日の移植25:522-524, 2012
3)De Winter BC, et al:Therapeutic drug monitoring of mycoohenolic acid;Does it improve patient outcome? Expert Opin Drug Metab Toxicol 3:251-261, 2007
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