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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 内分泌学的検査 下垂体
ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)
著者: 庄司優1
所属機関: 1明治薬科大学薬効学
ページ範囲:P.339 - P.341
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副腎皮質刺激ホルモン(adrenocotricotropic hormone:ACTH)は下垂体前葉ACTH細胞から分泌されるポリペプチドホルモンで,副腎皮質のACTH受容体に結合し,コルチゾールの合成・分泌を促進する.メラニン色素合成も刺激する.ACTHは視床下部─下垂体─副腎皮質系の疾患の診断と病態の解明に重要な検査である.特に,Cushing症候群,下垂体前葉機能低下症,副腎皮質機能低下症の診断やステロイド治療下の副腎皮質の機能の推定に欠かせない.
ACTHは,EDTA-2Na採血から遠心分離された血漿0.5mLを測定検体として二抗体法のECLIAにより迅速に測定される.
副腎皮質刺激ホルモン(adrenocotricotropic hormone:ACTH)は下垂体前葉ACTH細胞から分泌されるポリペプチドホルモンで,副腎皮質のACTH受容体に結合し,コルチゾールの合成・分泌を促進する.メラニン色素合成も刺激する.ACTHは視床下部─下垂体─副腎皮質系の疾患の診断と病態の解明に重要な検査である.特に,Cushing症候群,下垂体前葉機能低下症,副腎皮質機能低下症の診断やステロイド治療下の副腎皮質の機能の推定に欠かせない.
ACTHは,EDTA-2Na採血から遠心分離された血漿0.5mLを測定検体として二抗体法のECLIAにより迅速に測定される.
参考文献
1)蔭山和則,他:Cushing症候群.日内会誌103:832-840, 2014
2)蔭山和則,須田俊宏:CRH負荷,ACTH負荷試験の診断的有用性.日内会誌97:743-746, 2008
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