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雑誌詳細

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 内分泌学的検査 副腎・腎

レニン

著者: 保嶋実1

所属機関: 1弘前脳卒中・リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.372 - P.373

 レニンは腎傍糸球体細胞で産生,分泌される酵素である.レニン基質(アンジオテンシノゲン)に作用し,アンジオテンシンⅠ(angiotensin Ⅰ:AⅠ)を産生する.AⅠはアンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)によりAⅡに変換される.AⅡは血管平滑筋の収縮による昇圧と副腎からのアルドステロン分泌を介し,血圧・体液調節に重要な役割を果たしている.レニンの産生そして分泌から,AⅡに至る経路はレニン・アンジオテンシン(renin angiotensin:RA)系と呼称されており,レニンがこの系の律速酵素である.

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014),ライフサイエンス出版,2014

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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