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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 内分泌学的検査 性腺

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

著者: 岩原由樹1 久保田俊郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学

ページ範囲:P.378 - P.379

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 ヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin:hCG)は妊娠の成立,維持に重要な働きをする糖蛋白ホルモンであり,分子量は約37,000でα,β鎖の非共有結合により構成される異分子二量体である.α鎖は下垂体前葉から分泌される黄体ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン(FSH)のα鎖と免疫学的に同一のもので,構造もほぼ同様である.β鎖は145個のアミノ酸配列からなる分子量23,000の糖蛋白であり,LH, FSHなどのβ鎖とは異なっている.特にhCG-β鎖のC末端にはLHのβ鎖にないアミノ酸配列があり,hCGβ-CTP(carboxyl terminal peptide)と呼ばれている.

参考文献

1)久保田俊郎:hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン).medicina 42(増):344-345, 2005
2)日本産婦人科学会,日本病理学会(編):絨毛性疾患取り扱い規約,改定第3版,金原出版,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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