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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 内分泌学的検査 性腺
エストロゲン(エストラジオール,尿中エストリオール),プロゲステロン
著者: 岩原由樹1 久保田俊郎1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学
ページ範囲:P.380 - P.383
文献購入ページに移動エストロゲンは女性ホルモンまたは卵胞ホルモンと呼ばれる性ステロイドホルモンである.そのなかでエストロン(E1),エストラジオール(E2),エストリオール(E3)がよく知られ,卵巣顆粒膜細胞で卵胞刺激ホルモン(FSH)の刺激によりアロマターゼ活性が亢進し,莢膜細胞より供給されたアンドロゲンからエストロゲンが産生される.
その臨床的意義としては,①女性における第二次性徴や妊娠・出産をはじめとする生殖機能への関与,②骨代謝や心疾患系の機能調節における役割,③乳腺や子宮内膜などのエストロゲン標的臓器の増殖や癌化への関与など,非常に幅広い生理作用をもつ1).
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