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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 免疫学的検査 アレルギー検査

IgE

著者: 山口正雄1

所属機関: 1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学

ページ範囲:P.392 - P.394

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検査の概要
 IgE(immunoglobulin E)は,アレルギー性鼻炎や気管支喘息,アナフィラキシーといったⅠ型アレルギー疾患の発症に関わる重要な抗体である.血清IgE値はさまざまな抗原特異性をもつIgE抗体の総和であり,IgE値だけで診断名が確定するわけではないが,アレルゲンごとの特異的IgE抗体を測定する時はIgE値も検査することが望ましい.
 かつては放射性同位元素を用いたRIST法(radioimmunosorbent test)で測定されたが,現在は通常EIA法で測定される.濃度の単位としてはIU/mLが用いられ,1IUは2.4ngに対応している.後述する特異的IgEの単位UA/mLあるいはKU/Lは,アレルゲンごと,測定系ごとに定められたものであり,1単位が2.4ngを意味するわけではないことに注意が必要である.

参考文献

1)中川武正:IgE検査法(in vitro検査).宮本昭正(監):臨床アレルギー学─アレルギー専門医研修のために(改訂第3版),p 169,南江堂,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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