icon fsr

雑誌詳細

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

リウマトイド因子

著者: 小柴賢洋1

所属機関: 1兵庫医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.408 - P.410

検査の概要
 リウマトイド因子(rheumatoid factor:RF)は変性した自己IgGのFc部分を抗原とする自己抗体である.1940年にノルウェーのErik Waaler,1948年に米国のHarry Roseによって記載された.関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者より発見されたため,リウマトイド因子と名づけられた.抗自己IgG抗体としてはすべての免疫グロブリンのクラスの抗体が存在するが,RF定量では主として凝集力の強いIgMクラスの抗体を検出する.
 RFの検査法として,RAテスト(ラテックス凝集反応を用いた定性検査)やRAPA〔rheumatoid arthritis, particle agglutination. RAHA(rheumatoid arthtitis hemagglutination)を改良した半定量検査〕なども従来使用されてきた.しかし,2010年に米国リウマチ学会と欧州リウマチ学会が共同で改訂した関節リウマチの分類基準(図1,表1.以下,新基準)では,定量法を用いて評価する必要がある1)

参考文献

1)Aletaha D, et al:2010 Rheumatoid arthritis classification criteria;An American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism collaborative initiative. Arthritis Rheum 62:2569-2581, 2010
2)Arnett FC, et al:The American Rheumatism Association 1987 revised criteria for the classification of rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 31:315-324, 1988

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?