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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
免疫学的検査 自己免疫関連検査
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検査の概要
抗糸球体基底膜抗体とは,糸球体基底膜(glomerular basement membrane:GBM)中のⅣ型コラーゲンNC1ドメインに対する自己抗体であり,通常免疫グロブリンIgGクラスに属しており補体結合能をもつものが多い.
抗GBM抗体が血液中から検出される代表的な疾患として,急速進行性糸球体腎炎(rapidly progressive glomerulonephritis:RPGN)および肺出血をきたす重篤な自己免疫疾患であるGoodpasture症候群が挙げられる.わが国におけるRPGN症例の60〜70%はMPO-ANCA陽性の顕微鏡的多発血管炎が占めており,抗GBM型RPGNの頻度は稀とされている.
抗糸球体基底膜抗体とは,糸球体基底膜(glomerular basement membrane:GBM)中のⅣ型コラーゲンNC1ドメインに対する自己抗体であり,通常免疫グロブリンIgGクラスに属しており補体結合能をもつものが多い.
抗GBM抗体が血液中から検出される代表的な疾患として,急速進行性糸球体腎炎(rapidly progressive glomerulonephritis:RPGN)および肺出血をきたす重篤な自己免疫疾患であるGoodpasture症候群が挙げられる.わが国におけるRPGN症例の60〜70%はMPO-ANCA陽性の顕微鏡的多発血管炎が占めており,抗GBM型RPGNの頻度は稀とされている.
参考文献
1)Pedchenko V, et al:Molecular architecture of the Goodpasture autoantigen in anti-GBM nephritis. N Engl J Med 363:343-354, 2010
1)医学通信社(編):診療点数早見表2014年4月版【医科】,医学通信社,2014
2)矢冨 裕:自己免疫性疾患に関する検査.金井正光(編):臨床検査法提要(改訂第33版),金原出版,pp 819-857,2010
3)尾崎承一:血管炎症候群.矢崎義雄(編):内科学(第10版),pp 1294-1303,朝倉書店,2013
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