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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 細菌同定検査

喀痰微生物検査

著者: 塚本千絵1 小佐井康介1 栁原克紀1

所属機関: 1長崎大学病院検査部

ページ範囲:P.506 - P.507

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検査の概要,異常を示す疾患・病態
 喀痰の微生物検査は主に肺炎や肺結核,下気道感染症などの原因菌を検出し,適切に抗菌薬を選択することを目的としている.
◆原因菌
 肺炎は市中肺炎,院内肺炎,医療・介護関連肺炎(nursing and health care associated pneumonia:NHCAP)に大別され,主な原因菌は市中型肺炎では肺炎球菌,インフルエンザ菌,Moraxella catarrhalis,院内肺炎ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),緑膿菌,肺炎桿菌,アシネトバクター属,NHCAPでは肺炎球菌,黄色ブドウ球菌(MRSA含む),クレブシエラ属などの腸内細菌,緑膿菌である.

参考文献

1)小佐井康介:喀痰(P痰・M痰).臨牀透析24:872-873,2008
2)日本呼吸器学会医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン作成委員会:医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン,メディカルレビュー,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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