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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 細菌同定検査
血液培養検査
著者: 松本哲哉1
所属機関: 1東京医科大学微生物学分野
ページ範囲:P.512 - P.513
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血液培養検査は,血液中に存在する菌を培養によって検出する方法である.対象疾患は菌血症であるが,菌血症の状態に陥りやすい感染性心内膜炎や各種の感染症も対象に含まれる.血液培養が陽性となった段階で菌血症という診断を行うことが可能である.また,体内深部の感染症で直接的に感染部位から検体が採取できない場合も起因菌の診断のために血液培養が行われる.さらに不明熱など,感染症の鑑別が必要な場合に用いられる場合もある.
【方法】発熱や悪寒が認められる時点で成人では約20mLの静脈血を採取し,好気および嫌気用のカルチャーボトルにそれぞれ10mLずつ注入する.これを1セットと呼ぶ.
血液培養検査は,血液中に存在する菌を培養によって検出する方法である.対象疾患は菌血症であるが,菌血症の状態に陥りやすい感染性心内膜炎や各種の感染症も対象に含まれる.血液培養が陽性となった段階で菌血症という診断を行うことが可能である.また,体内深部の感染症で直接的に感染部位から検体が採取できない場合も起因菌の診断のために血液培養が行われる.さらに不明熱など,感染症の鑑別が必要な場合に用いられる場合もある.
【方法】発熱や悪寒が認められる時点で成人では約20mLの静脈血を採取し,好気および嫌気用のカルチャーボトルにそれぞれ10mLずつ注入する.これを1セットと呼ぶ.
参考文献
1)松本哲哉,満田年宏(訳):CUMITECH血液培養検査ガイドライン,医歯薬出版,2007
2)日本臨床微生物学会:血液培養検査ガイド,南江堂,2013
3)Ntusi N, et al:Guideline for the optimal use of blood cultures. S Afr Med J 100:839-843, 2010
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