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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 細菌関連検査

淋菌

著者: 福地邦彦1

所属機関: 1昭和大学病院臨床病理診断科

ページ範囲:P.544 - P.545

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検査の概要
 ナイセリア属には24種の細菌が分類され,そのなかで2種の淋菌(Neisseria gonorrhoeae)と,髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)がヒトに病原性を有する.
 淋菌は直径0.6〜1μmのグラム陰性双球菌で,線毛を構成する表面PilCが,ヒトの泌尿生殖器の粘膜上皮に,補体制御膜蛋白であるCD46とよく付着することで感染が成立する.患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い,日光,乾燥,温度の変化,消毒剤で簡単に死滅するため,性交や性交類似行為以外で感染することは稀である.

参考文献

1)福井次矢,黒川 清(監修):ハリソン内科学,第3版,pp 960-967, MEDSi, 2009
2)Madigan MT, et al(eds):Brock微生物学,pp 951-953,オーム社,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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