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雑誌詳細

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 ウイルス関連検査

A型肝炎ウイルス関連検査

著者: 八橋弘1

所属機関: 1国立病院機構長崎医療センター

ページ範囲:P.559 - P.560

 A型肝炎とはA型肝炎ウイルス(HAV)感染によって生じる急性の肝障害で,HAVはピコルナウイルス科のへパトウイルス属に分類される全長7,500塩基の一本鎖のプラス鎖RNAウイルスである.HAV遺伝子型はⅠ型,Ⅱ型,Ⅲ型の3種類に分類され,さらにそれぞれが,A,Bの亜型に分けられている.わが国に常在するHAVの遺伝子型はIA型である.
 HAVの主な感染経路は経口感染で,肝臓で増殖したウイルスが胆汁,腸管より便中に排出され,これらの排泄物がなんらかの経路で口より侵入し感染が成立する.よって主な感染媒体は汚染された水および食べ物である.

参考文献

1)矢野公士,他:化学発光免疫測定法(chemiluminescent immunoassay法)によるIgM型HAV抗体測定試薬「アーキテクト(R)・HAVAB(R)-M」およびIgG型HAV抗体測定試薬「アーキテクト(R)・HAVAB(R)-G」の臨床的有用性について.医学と薬学58:151-161, 2007
2)八橋 弘,他:我が国のA型肝炎の疫学と最近の動向.日臨69(増):553-558, 2011

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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