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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 ウイルス関連検査
HIV-1,HIV-2
著者: 古賀道子1
所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野
ページ範囲:P.578 - P.580
文献購入ページに移動 ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)は,主としてCD4陽性Tリンパ球(CD4細胞)とマクロファージ系の細胞に感染するレトロウイルスである.HIV-1はAIDS(acquired immune deficiency syndrome)の原因ウイルスとして,1983年にMontagnierとBarre-Sinoussiにより分離・同定され,2008年ノーベル医学生理学賞を受賞した.その後,HIV-1より増殖が遅く低病原性とされるHIV-2も分離されているが,わが国ではほとんどがHIV-1感染である.
参考文献
1)山本直樹,他:診療におけるHIV-1/2感染症の診断ガイドライン2008.日エイズ会誌11:70-72, 2009
2)鯉渕智彦,白坂琢磨;平成25年度厚生労働省科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班:抗HIV治療ガイドライン,2014年3月
3)Guidelines for the use of antiretroviral agents in HIV-1-infected adults and adolescents, Nov 13, 2014 http://aidsinfo.nih.gov/guidelines/html/1/adult-and-adolescent-arv-guidelines/0
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