文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 ウイルス関連検査
単純ヘルペスウイルス(HSV),水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)
著者: 寺田喜平1
所属機関: 1川崎医科大学小児科
ページ範囲:P.582 - P.584
文献購入ページに移動検査の概要,異常値の出るメカニズム
◆抗体検出法
抗体は宿主の生体防御反応の1つであり,間接的ではあるが,その測定は確定診断や免疫の有無を判断するのに利用されている.
HSV抗体ではEIA(enzyme immunoassay:酵素免疫測定)法,NT(neutralization test:中和試験)法,CF(complement fixation:補体結合反応)法など,VZV抗体ではEIA法,IAHA(immune adherence hemagglutination:免疫粘着血球凝集反応)法,CF法などがある.どちらのウイルスもEIA法ではIgMとIgG抗体を分けて測定することができる.HSV-1型および2型の区別は交差性があるため困難であるが,NT法で区別できる.
◆抗体検出法
抗体は宿主の生体防御反応の1つであり,間接的ではあるが,その測定は確定診断や免疫の有無を判断するのに利用されている.
HSV抗体ではEIA(enzyme immunoassay:酵素免疫測定)法,NT(neutralization test:中和試験)法,CF(complement fixation:補体結合反応)法など,VZV抗体ではEIA法,IAHA(immune adherence hemagglutination:免疫粘着血球凝集反応)法,CF法などがある.どちらのウイルスもEIA法ではIgMとIgG抗体を分けて測定することができる.HSV-1型および2型の区別は交差性があるため困難であるが,NT法で区別できる.
参考文献
1)Terada K, et al:Detection of varicella-zoster virus DNA in peripheral mononuclear cells from patients with Ramsay Hunt syndrome or zoster sine herpete. J Med Virol 56:359-363, 1998
2)Cradock-Watson JE, et al:Specific immunoglobulin responses after varicella and herpes zoster. J Hyg Camb 82:319-336, 1979
3)寺田喜平,他:麻疹,風疹,水痘,ムンプスに対する抗体測定法と陽性率の比較.感染症誌74:670-674, 2000
掲載誌情報