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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 微生物学的検査 その他

マラリア

著者: 金子明12

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科寄生虫学 2カロリンスカ研究所

ページ範囲:P.603 - P.606

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検査の概要
 マラリアは,人類にとって最も古くかつ今なお重要な健康問題である.現在世界約200カ国のうち半数でマラリア伝播がある.マラリアによる死亡者数は依然世界全体で年間約60〜100万人にのぼり,その80%は熱帯アフリカの5歳以下小児である.日本でも1955年ぐらいまで土着媒介蚊によるマラリア伝播があった.近年輸入感染症としてマラリアは再び重要度を増している.韓国では1993年よりマラリア伝播が再興し,いまだに続く.マラリアワクチンは完成していない.免疫のない邦人にとってマラリアは死に至る可能性のある急性疾患であるが適切な化学療法により根治できる.重症化を抑えマラリア死を防ぐためには早期診断が要であり,以下のポイントが重要となる.
1)発熱:マラリアを鑑別診断に入れる.

参考文献

1)Cox-Singh J:Zoonotic malaria;Plasmodium knowlesi, an emerging pathogen. Curr Opin Infect Dis 25:530-536, 2012
2)Hawkes M, et al:Use of a three-band HRP2/pLDH combination rapid diagnostic test increases diagnostic specificity for falciparum malaria in Ugandan children. Malar J 13:43, 2014
3)Isozumi R, et al:Improved detection of malaria cases in island settings of Vanuatu and Kenya by PCR that targets the Plasmodium mitochondrial cytochrome c oxidase Ⅲ(cox3)gene. Parasitol Int, 2014[Epub ahead of print]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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