文献詳細
文献概要
特集 救急疾患,重症はこうして見極める—いつまでもヤブと思うなよ! 症例問題
—症例21—57歳女性 息切れ,呼吸困難
著者: 成田雅1
所属機関: 1沖縄県立中部病院感染症内科
ページ範囲:P.671 - P.672
文献購入ページに移動現病歴
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎のためステロイドを使用中.2週間前からの息切れ,呼吸困難感の増悪のため精査目的にて入院.胸部CTにて全肺野にびまん性に広がる浸潤影を認めた.
呼吸困難の増悪のため,挿管人工呼吸管理となった.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と診断され,ステロイドパルス療法を開始するも,呼吸状態,バイタルサインの改善はみられなかった.血液培養,痰・尿培養を採取後,抗菌薬はピペラシリン・タゾバクタム(ゾシン®),アジスロマイシン(ジスロマック®)が経験的に投与された.
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎のためステロイドを使用中.2週間前からの息切れ,呼吸困難感の増悪のため精査目的にて入院.胸部CTにて全肺野にびまん性に広がる浸潤影を認めた.
呼吸困難の増悪のため,挿管人工呼吸管理となった.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と診断され,ステロイドパルス療法を開始するも,呼吸状態,バイタルサインの改善はみられなかった.血液培養,痰・尿培養を採取後,抗菌薬はピペラシリン・タゾバクタム(ゾシン®),アジスロマイシン(ジスロマック®)が経験的に投与された.
参考文献
1)Buonfrate D, et al:Severe strongyloidiasis;A systematic review of case reports. BMC Infect Dis 13:78, 2013
2)Siddiqui AA, et al:Diagnosis of Strongyloides stercoralis infection. Clin Infect Dis 33:1040-1047, 2001
3)Moura EB, et al:Salvage treatment of disseminated strongyloidiasis in an immunocompromised patient;Therapy success with subcutaneous ivermectin. Braz J Infect Dis 16:479-481, 2012
掲載誌情報