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連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・1【新連載】
頸静脈の診かた—心不全患者の診察では必須.体液量の評価を行う
著者: 山崎直仁12
所属機関: 1高知大学医学部附属病院老年病科 2高知大学医学部附属病院循環器科
ページ範囲:P.766 - P.770
文献購入ページに移動頸静脈の診察では,頸静脈圧の推定と頸静脈波形の分析の2つを行う.
頸静脈圧は右房圧に等しく,頸静脈圧から体液量の推定ができ,心不全の重症度・コントロール状態がわかる.頸静脈圧の推定は日常臨床で必須の手技であり,これなしでは循環器の診察は成り立たないと思う.一方,頸静脈波形の分析は多少専門的にはなるが,マスターできると,頸静脈の観察のみで三尖弁逆流症や収縮性心膜炎が診断できる.
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