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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻5号

2015年04月発行

文献概要

連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・1【新連載】

頸静脈の診かた—心不全患者の診察では必須.体液量の評価を行う

著者: 山崎直仁12

所属機関: 1高知大学医学部附属病院老年病科 2高知大学医学部附属病院循環器科

ページ範囲:P.766 - P.770

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頸静脈診察で何がわかるか
 頸静脈の診察では,頸静脈圧の推定と頸静脈波形の分析の2つを行う.
 頸静脈圧は右房圧に等しく,頸静脈圧から体液量の推定ができ,心不全の重症度・コントロール状態がわかる.頸静脈圧の推定は日常臨床で必須の手技であり,これなしでは循環器の診察は成り立たないと思う.一方,頸静脈波形の分析は多少専門的にはなるが,マスターできると,頸静脈の観察のみで三尖弁逆流症や収縮性心膜炎が診断できる.

参考文献

1)Wood P:The jugular venous pulse, 1957 https://archive.org/details/thejugularvenouspulse-wellcome(2015年1月閲覧)
2)Swartz HM:Textbook of physical diagnosis;History and examination, 6th ed, pp 419-420, Saunders, Philadelphia, 2009
3)室生 卓:General Physician循環器診察力腕試し─達人の極意マスター!, pp 14-16,金芳堂,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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