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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻5号

2015年04月発行

文献概要

連載 魁!! 診断塾・13

Emergency!!の巻

著者: 佐田竜一1 綿貫聡2 志水太郎3 石金正裕4 忽那賢志5 川合祥子6

所属機関: 1亀田メディカルセンター 総合内科 2東京都立多摩総合医療センター リウマチ膠原病科 3東京城東病院 総合内科 4国立感染症研究所感染症疫学センター FETP-J 5国立国際医療研究センター 国際感染症センター 6東京都立多摩総合医療センター 呼吸器内科

ページ範囲:P.780 - P.784

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2月初旬のある日,80歳女性が倦怠感を主訴にwalk-inでERを受診した.初回受診の3日前に茶色の帯下があり,婦人科を受診して細胞診の検査を受けており,受診前日から倦怠感を自覚していた.来院時には「細胞診検査を受けた部位が少し痛む感じがする」との訴えがあったが,帯下の増加,出血などは認めなかった.
既往歴はクモ膜下出血(50歳),大腸癌の手術を受けており(70歳),高血圧,脂質異常症で通院中であった.内服薬はバルサルタン80mg/日,ロスバスタチン2.5mg/日,シロスタゾール100mg/日であり,細胞診の検査を受けた時からセフジニル,スリンダク,レバミピドの内服も始まっていた.喫煙歴は4年前に禁煙するまで40本/日×50年,飲酒は機会飲酒程度であった.また,造影剤で掻痒感を伴った発疹に加えて血圧低下を呈したことがあり,食べ物でもエビ,カニで口唇・咽頭の掻痒感を引き起こすことがあった.

参考文献

1)志水太郎:診断戦略─診断力向上のためのアートとサイエンス,p 106,211,医学書院,2014
2)Tierney LM Jr,他:The three most important parts in making a diagnosis are History,History, History!!週刊医学界新聞(第2817号),2009年2月9日 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02817_01
3)Shapey IM, et al:Spontaneously perforated pyometra:an unusual cause of acute abdomen and pneumoperitoneum. Ann R Coll Surg Engl 94:e246-248, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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