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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻6号

2015年05月発行

文献概要

特集 感染症診療 それ,ホント? 総論編

治療期間は疾患によってある程度決まっているってホント?

著者: 柳秀高1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院総合内科

ページ範囲:P.835 - P.837

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ポイント
●感染臓器,起因菌,患者の背景/病態生理が決まれば,抗菌薬の種類のみならず,治療期間もある程度決まってくる.
●炎症反応が低下したから,あるいはしばらく治療した後の培養検査が陰性となっているから治療期間終了,というやり方はしない.
●治療期間は長すぎるのも短かすぎるのも避ける.
●市中/院内肺炎では短期治療について考慮する.
●黄色ブドウ球菌菌血症での短かすぎる治療期間は,再発や合併症の増加につながるので注意が必要である.

参考文献

1)Hayashi Y, Paterson DL:Strategies for reduction in duration of antibiotic use in hospitalized patients. Clin Infect Dis 52:1232-1240, 2011
2)Paul J:What is the optimal duration of antibiotic therapy? BMJ 332:1358, 2006
3)el Moussaoui R, et al:Effectiveness of discontinuing antibiotic treatment after three days versus eight days in mild to moderate-severe community acquired pneumonia;Randomised double blind study. BMJ 332:1355, 2006
4)Holland TL, et al:Clinical Management of Staphylococcus aureus bacteremia;A Review. JAMA 312:1330-1341, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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