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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻6号

2015年05月発行

文献概要

特集 感染症診療 それ,ホント? 外来編

調理師から病原性大腸菌の除菌を頼まれたけど,抗菌薬を投与しなければいけないってホント?

著者: 中村朗1

所属機関: 1総合病院国保旭中央病院感染症科

ページ範囲:P.872 - P.875

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ポイント
●コレラ,腸チフス,パラチフス,細菌性赤痢,腸管出血性大腸菌では無症状でも就業制限があり,就業再開には保菌していないことの証明が必要である.
●上記5菌種に関しては,病原体を保有していないことを定められた方法で確認し,陰性が確認された場合には所轄の健康福祉センター(保健所)に報告する.
●抗菌薬での除菌には議論があるが,直接食品を扱う場合には抗菌薬投与を推奨する意見もあり,菌種と現場の状況で判断する.

参考文献

1)厚生労働省:大量調理施設衛生管理マニュアル.食安発1022第10号,2013年10月22日
2)文部科学省:学校給食衛生管理基準.文部科学省告示第64号,2009年3月31日
3)千葉県:食品衛生法施行条例.千葉県条例第3号,2000年3月24日
4)厚生省:一次,二次医療機関のための腸管出血性大腸菌(O157等)感染症治療の手引き(改訂版),1997
5)厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A,2007
6)田村和満:サルモネラ感染症.感染症発生動向調査週報(第5週号),2004 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_05/k04_05.html
7)日本感染症学会:院内感染対策Q&A http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/
8)厚生省保健医療局結核感染症課長通知:感染症の病原体を保有していないことの確認方法について.健医感発第43号,1999年3月30日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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