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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻6号

2015年05月発行

文献概要

特集 感染症診療 それ,ホント? 入院編

感染症のフォーカスがはっきりしない場合でも,診断を絞っていく方法があるってホント?

著者: 藤田崇宏1

所属機関: 1東京女子医科大学病院感染症科

ページ範囲:P.896 - P.899

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ポイント
●まずはフォーカスが不明な状態にあると認識するところから,フォーカスを絞るステップが始まる.
●ルーチンでは診察を飛ばしがちな部位に存在する感染症,CTなど画像検査でのみ発見できる深部に位置する臓器の感染症,血管内感染症をまず検索する.
●局在化しにくい感染症は病原体診断が難しいものが多いので,まずは病歴聴取で曝露歴,渡航歴,免疫不全などを明らかにして,狙いを定めて検査を行う.
●フォーカスが不明なうちは極力抗菌薬の投与を避けるが,暫定的な診断に基づいて投与している場合は,ひとまず治療期間を完遂する方法もある.

参考文献

1)Cunha BA:Fever of unknown origin;Focused diagnostic approach based on clinical clues from the history, physical examination, and laboratory tests. Infect Dis Clin North Am 21:1137-1187, 2007
2)Tolia J, Smith LG:Fever of unknown origin;Historical and physical clues to making the diagnosis. Infect Dis Clin North Am 21:917-936, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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