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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻6号

2015年05月発行

文献概要

特集 感染症診療 それ,ホント? 入院編

de-escalationの時にMICの低い抗菌薬が良いわけではないってホント?

著者: 有馬丈洋12

所属機関: 1洛和会音羽病院感染症科 2洛和会音羽病院総合診療科

ページ範囲:P.926 - P.930

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ポイント
●最小発育阻止濃度(MIC)の判定は菌種と抗菌薬の1対1対応であるため,MICの縦読みはせず,まずは「S」(感受性),「I」(中間),「R」(耐性)の判定を参考にする.
●治療効果判定において米国臨床検査標準委員会(CLSI)の判定基準を用いている場合,米国での標準的な抗菌薬使用量で治療しているかを確認する必要がある.
●起因菌が判明した後,抗菌薬の変更を行う際には,感染臓器/部位を考慮し,そのMICが信頼できるかどうかを確認する必要がある
●de-escalationを行う際には,エビデンスの豊富なβ-ラクタム薬を中心に,狭域な抗菌薬に変更する.

参考文献

1)Czaja CA, et al:Population-based epidemiologic analysis of acute pyelonephritis. Clin Infect Dis 45:273-280, 2007
2)Sievert DM, et al:Antimicrobial-resistant pathogens associated with healthcare-associated infections. Infect Control Hosp Epidemiol 34:1-14, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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