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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻6号

2015年05月発行

文献概要

特集 感染症診療 それ,ホント? 入院編

血管内留置カテーテル関連菌血症の症例で,カテーテルを抜去して抗菌薬を投与しても,菌血症が持続することがあるってホント?

著者: 松永直久12

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院感染制御部 2帝京大学医学部内科学講座

ページ範囲:P.952 - P.954

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ポイント
●血管内留置カテーテル関連菌血症(CRBSI)の治療はカテーテル抜去を基本に,原因微生物を標的とした抗菌薬投与を行う.
●血管留置カテーテルを抜去しても菌血症が続く場合には,①血管内感染症,②点滴に関する問題の2軸で考える.
●陰性確認の血液培養を1回もしくは2回採るべきかについては意見が分かれる.

参考文献

1)O'Grady NP, et al:Guidelines for the prevention of intravascular catheter-related infections. Clin Infect Dis 52:e1-32, 2011
2)Mermel LA, et al:Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Intravascular Catheter-Related Infection;2009 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 49:1-45, 2009
3)岸田直樹:発熱時の血液培養・中心静脈カテ先培養ともに翌日に陽性となったが,臨床経過が落ち着いていて抗菌薬が中止されているとき,抗菌薬は再開するか? 松永直久,他(編):臨床感染症ブックレット4抗菌薬の止めどきと変えどきを考える,pp 106-107,文光堂,2011
4)山口浩樹,他:MSSAによる敗血症の治療1か月後に菌血症として再燃した1例.日化療会誌62:134-137, 2014
血流感染における輸液製剤と環境因子の検討.環境感染誌27:81-90, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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