文献詳細
特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る
入院管理:速やかに血行動態を改善する 【急性期:起座呼吸に対処する】
文献概要
ポイント
●心不全では交感神経の亢進が予後と密接に関連しており,交感神経を標的とする治療がきわめて重要である.
●交感神経は圧受容器反射など種々の反射により迅速・強力に規定され,心拍出量と静脈還流平面を調節する.
●心不全における圧受容器反射異常が左室収縮能と無関係に肺うっ血を惹起する可能性がある.
●心不全では交感神経の亢進が予後と密接に関連しており,交感神経を標的とする治療がきわめて重要である.
●交感神経は圧受容器反射など種々の反射により迅速・強力に規定され,心拍出量と静脈還流平面を調節する.
●心不全における圧受容器反射異常が左室収縮能と無関係に肺うっ血を惹起する可能性がある.
参考文献
1)岸 拓弥,砂川賢二:血圧とは?─血圧の生理.苅尾七臣,島田和幸(編):新・心臓病診療プラクティス11, pp8-13, 2008
2)Floras JS:Sympathetic nervous system activation in human heart failure;Clinical implications of an updated model. J Am Coll Cardiol 54:375-385, 2009
3)Fallick C, et al:Sympathetically mediated changes in capacitance;Redistribution of the venous reservoir as a cause of decompensation. Circ Heart Fail 4:669-675, 2011
4)岸 拓弥,砂川賢二:難治性心不全を克服するバイオニック自律神経制御システム.実験医学31(5):175-179, 2013
掲載誌情報