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特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る 入院管理:速やかに血行動態を改善する 【急性期:心原性ショックに対処する】
機械的補助—IABP,PCPS
著者: 岡島正樹1
所属機関: 1金沢大学附属病院集中治療部
ページ範囲:P.1066 - P.1070
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●IABPは,後負荷軽減と冠灌流圧維持を目的とする補助装置である.
●PCPSは,心原性心肺停止に有効で,PCIおよび低体温療法併用の有効性が示唆されている.
●IABPが生命予後を改善しないというデータの存在や,PCPSの絶対的エビデンス不足もあり,ルーチンで使用するものではない.
●PCPSは,切り札的デバイスながら,一時的(ブリッジング)治療であることを念頭に置き,患者の人生を見据えた選択が必要である.
●IABPは,後負荷軽減と冠灌流圧維持を目的とする補助装置である.
●PCPSは,心原性心肺停止に有効で,PCIおよび低体温療法併用の有効性が示唆されている.
●IABPが生命予後を改善しないというデータの存在や,PCPSの絶対的エビデンス不足もあり,ルーチンで使用するものではない.
●PCPSは,切り札的デバイスながら,一時的(ブリッジング)治療であることを念頭に置き,患者の人生を見据えた選択が必要である.
参考文献
1)Gheorghiade M, et al:Pathophysiologic targets in the early phase of acute heart failure syndromes. Am J Cardiol 96:11-17, 2005
2)Thiele H, et al:Intraaortic balloon support for myocardial infarction with cardiogenic shock. N Engl J Med 367:1287-1296, 2012
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