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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻7号

2015年06月発行

文献概要

特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る 入院管理:速やかに血行動態を改善する 【移行期:体液過剰を整える】

利尿薬—フロセミド,トルバプタン

著者: 末永祐哉1

所属機関: 1

ページ範囲:P.1076 - P.1078

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ポイント
●体液貯留は急性心不全における最も多い症状であり,依然利尿薬はその治療の中心である.
●迅速にうっ血を解除できるかは,患者のQOLのみならず予後にもかかわっている可能性がある.
●一定の割合でフロセミドのみでは治療が困難な患者が存在し,何らかの治療オプションが求められている.
●トルバプタンはこれまでの利尿薬と異なる薬理作用をもち,これまでの利尿薬に抵抗性の患者に対して有効な可能性がある.
●ただし,どのような患者にトルバプタンが有効かは臨床研究で詳細に検討される必要がある.

参考文献

1)Peacock WF, et al:Impact of intravenous loop diuretics on outcomes of patients hospitalized with acute decompensated heart failure:insights from the ADHERE registry. Cardiology 113:12-19, 2009
2)Metra M, et al:Early dyspnoea relief in acute heart failure;Prevalence, association with mortality, and effect of rolofylline in the PROTECT Study. Eur Heart J 32:1519-1534, 2011
3)Mebazaa A, et al:The impact of early standard therapy on dyspnoea in patients with acute heart failure;The URGENT-dyspnoea study. Eur Heart J 31:832-841, 2010
4)Gheorghiade M, et al:Short-term clinical effects of tolvaptan, an oral vasopressin antagonist, in patients hospitalized for heart failure;The EVEREST Clinical Status Trials. JAMA 297:1332-1343, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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