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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻7号

2015年06月発行

文献概要

連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・11

海外渡航歴は直近だけでなく遡って聞く

著者: 松岡保史1 見坂恒明2

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門 2神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門

ページ範囲:P.1222 - P.1224

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 患者の主訴に対して病歴を詳細に聞くことは,非常に時間がかかり,遠回りのような気がしてしまいます.しかし実際には,診断・治療への近道となることも多いです.忙しい外来では,経験豊富な医師ほど,今までに経験した臨床像に近い疾患へのスナップ診断を行いがちですが,不明熱など診断に苦慮するものほど,基本に立ち返り,総合診療の武器である問診と診察に時間を注ぐべきです.
 今回は,「発熱」で医療機関を受診したものの,診断に至らず当科を再受診し,既往歴や社会生活歴から“ある疾患”を疑い,確定診断できた症例を紹介します.

参考文献

1)福井次矢,黒川 清(日本語版監修):ハリソン内科学(第4版),メディカル・サイエンス・インターナショナル,2013
, 2014
3)柴田寿彦,長田芳幸(訳):マクギーの身体診断学(第2版/原著第3版)—エビデンスにもとづくグローバル・スタンダード,診断と治療社,2014
4)酒見英太,上田剛士:ジェネラリストのための内科診断リファレンス—エビデンスに基づく究極の診断学をめざして,医学書院,2014
5)宮城征四郎,納光 弘(日本語版監修):スワルツ身体診察法—病歴と検査,西村書店,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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