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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻8号

2015年07月発行

文献概要

特集 自信がもてる頭痛診療 頭痛診断の実際

診察法と補助診断法は?

著者: 古和久典1 瀧川洋史1 中島健二1

所属機関: 1鳥取大学医学部脳神経内科

ページ範囲:P.1254 - P.1257

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ポイント
●頭痛の鑑別診断を進める際に,まず二次性頭痛を見逃さないように留意する.
●注意を要する症状や所見を伴う頭痛の場合(表1)には,二次性頭痛を疑い遅滞なく諸検査を実施する.
●従来の一次性頭痛の病態とは異なった頭痛が発症した際には,新たな二次性頭痛の可能性も考える.
●頭痛における画像診断の適応と限界を考慮して検査を進めていく.
●慢性頭痛において,十分な問診や身体・神経所見を取らずに画像検査を実施することは控える.

参考文献

1)古和久典,中島健二:頭痛診療のフロンティア─頭痛の鑑別診断.medical ASAHI 42:16-18, 2013
2)田崎義昭,斎藤佳雄(著),坂井文彦(改訂):ベッドサイドの神経の診かた,改訂16版,p393,南山堂,2004
3)日本医学放射線学会,日本放射線科専門医会・医会(編):成人の一次性頭痛に対し,CTやMRI撮影は必要か?,画像診断ガイドライン2013年版,pp 82-83,金原出版,2013
4)日本神経学会・日本頭痛学会(監),慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会(編):アルゴリズムをどう使用するか,慢性頭痛の診療ガイドライン2013, pp 23-25,医学書院,2013
5)Detsky ME, et al:Does this patient with headache have a migraine or need neuroimaging? JAMA 296:1274-1283, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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