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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻8号

2015年07月発行

文献概要

特集 自信がもてる頭痛診療 さまざまな二次性頭痛を診る

眼科疾患と頭痛—緑内障との鑑別,片頭痛の光過敏の対処を含めて

著者: 辰元宗人1 石井洋次郎2

所属機関: 1獨協医科大学神経内科 2獨協医科大学眼科

ページ範囲:P.1334 - P.1337

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ポイント
●眼科医以外の医師が急性緑内障発作と遭遇する機会は稀なため忘れがちな疾患であるが,充血と散瞳を伴う頭痛を診たときは最優先に考慮すべきである.
●片頭痛患者はさまざまな環境に対して感度が高いため,治療は単に薬物治療だけでなく,環境治療(光の処方箋)によるライフスタイルの見直しにまで踏み込むことが望まれる.
●片頭痛の悪化原因として,スマートフォンや照明の光過敏に注意する.
●光過敏の環境治療として,光の処方箋(スマートフォンの制限,電球色の照明)も考慮する.

参考文献

1)日本眼科学会:日本緑内障診療ガイドライン,第3版.日眼会誌116:3-46, 2012
2)加島陽二:神経症候群Ⅵ─二次性頭痛(第2版);眼疾患による頭痛.日本臨牀 別冊836-840, 2014
3)辰元宗人:頭痛診療におけるpitfallと解決策─片頭痛の誘因としての光刺激,音刺激にどう対処するか;光の処方箋.Headache Clin Sci 5:26-27, 2014
4)Noseda R, et al:A neural mechanism for exacerbation of headache by light. Nature Neurosci 13:239-245, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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