文献詳細
文献概要
特集 自信がもてる頭痛診療 さまざまな二次性頭痛を診る
耳鼻咽喉科疾患と頭痛—片頭痛と副鼻腔炎,片頭痛とめまい
著者: 五島史行1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.1338 - P.1340
文献購入ページに移動ポイント
●頭痛が膿性鼻漏,後鼻漏,鼻閉,咳嗽などの鼻症状を伴う時には副鼻腔炎を疑う.
●通常の頭部CTでは,眼窩から上のスライスとなり上顎洞・蝶形骨洞が撮像されないため,鼻副鼻腔炎による頭痛は見逃されてしまうことがある.
●これまで頭痛とめまいの関係についてはあまり着目されてこなかったが,片頭痛に伴うめまいの頻度は高く,めまい発作を繰り返すのが特徴である.
●頭痛が膿性鼻漏,後鼻漏,鼻閉,咳嗽などの鼻症状を伴う時には副鼻腔炎を疑う.
●通常の頭部CTでは,眼窩から上のスライスとなり上顎洞・蝶形骨洞が撮像されないため,鼻副鼻腔炎による頭痛は見逃されてしまうことがある.
●これまで頭痛とめまいの関係についてはあまり着目されてこなかったが,片頭痛に伴うめまいの頻度は高く,めまい発作を繰り返すのが特徴である.
参考文献
1)清水俊彦:治療の最前線 頭痛─炎症性疾患(副鼻腔炎,中耳炎,側頭動脈炎など)による頭痛の診断と治療.Brain Medical 17:49-55, 2005
2)泰地秀信:頭痛最前線 よりよき頭痛診療をめざして─二次性頭痛の診断と治療;耳鼻科領域の頭痛.医学のあゆみ243:1249-1253, 2012
3)五島史行,他:片頭痛関連めまいの臨床的特徴.日耳鼻会報116:953-959, 2013
掲載誌情報