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連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・12
薬剤性の疾患は,薬剤開始直後に起きるとは限らない
著者: 松岡保史1 見坂恒明2
所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門 2神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門
ページ範囲:P.1376 - P.1378
文献購入ページに移動19世紀初頭,植物から有効成分の抽出に成功し近代薬学が始まり,1866年にベンゼン環の構造が解明されると,1897年にアセチルサリチル酸(アスピリン)が合成され,近代的合成化学が始まりました1).それ以降,次々に新しい薬剤が生まれましたが,それと同時に有害事象も増えていきました.薬剤性有害事象の頻度は全患者の10%前後という報告もあり2),患者を診察する際に薬剤使用歴の確認はきわめて重要です.
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