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雑誌目次

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

雑誌目次

特集 外来で出会う呼吸器common疾患

著者: 松瀬厚人

ページ範囲:P.1439 - P.1439

 呼吸器系は外界に直結する臓器であり,人間が生きてゆくために日々行う呼吸によって,多くの有害物質が侵入します.呼吸器系に吸入される有害物質には,ハウスダストや花粉など普通に生活していては防ぎようのないものから,タバコのように本来吸入しなくてよいものまで多岐にわたり,呼吸器には感染,アレルギーから癌といった多種多様な疾患が発生することになります.加えて,肺は加齢の影響も受けやすい臓器です.腎機能と同様に,肺機能は,健康人でも年齢とともに低下してゆきます.世界でも有数な高齢先進国であり,先進国の中でも喫煙率が高いわが国では,これからも呼吸器疾患が急増してゆくことが容易に予想されます.
 代表的な呼吸器疾患についてみてみると,抗菌薬の進歩により一旦は順調に死亡率が低下していた肺炎も,耐性菌の出現や高齢化の影響で,今や悪性腫瘍と循環器疾患に次いで日本人の死亡原因の第3位となりました.加齢と喫煙が関連する呼吸器疾患である慢性閉塞性肺疾患患者(COPD)の患者数や死亡率は低下する気配もありません.肺癌も新しい診断法や治療法が開発され,昔に比べると早期発見例や進行例でも長期生存例が少しずつ増えてはきましたが,いまだに手ごわい癌の代表格となっています.治療の進歩によって,喘息発作で亡くなる患者さんは随分減りましたが,咳だけが何週間も続く咳喘息の患者は増え続けているようです.

特集の理解を深めるための28題

ページ範囲:P.1586 - P.1589

座談会

外来で診る呼吸器疾患

著者: 松瀬厚人 ,   磯部和順 ,   石田一雄

ページ範囲:P.1440 - P.1446

松瀬 呼吸器疾患は循環器・消化器疾患と並んで頻度が高いため,一般内科の先生方が外来でfirst contactされる機会も多いと思います.そこで本日は,呼吸器疾患の外来診療で押さえておくべきポイントについて,呼吸器疾患を中心に診ておられる開業医の石田先生と,大学病院の呼吸器内科で紹介を受けられる立場の磯部先生に,ご意見をいただきたいと思います.
 最初に,外来を受診される患者さんの傾向についてお聞きしたいのですが,いかがでしょうか.

呼吸器系のcommon症状

慢性咳嗽への対応

著者: 新実彰男

ページ範囲:P.1448 - P.1451

ポイント
●咳の鑑別診断には,持続期間や痰の有無を基本に,各疾患に特徴的な病歴を熟知することが重要である.
●3週以内の急性咳嗽では急性上気道炎や感染後咳嗽が多く,3〜8週の遷延性咳嗽では感染後咳嗽が最多である.
●慢性咳嗽(8週以上)では,咳喘息,胃食道逆流症,副鼻腔気管支症候群などが主な原因となる.
●実臨床では,上気道炎が先行する短期間の咳で,発症早期の咳喘息と感染後咳嗽の鑑別がしばしば問題となる.
●病歴のポイントは,咳喘息ではしばしば夜間〜早朝に優位で季節性の変動があること,感染後咳嗽は徐々にでも自然に改善することである.

喀痰への対応

著者: 玉置淳

ページ範囲:P.1452 - P.1455

ポイント
●喀痰は咳嗽や呼吸困難と並んで,呼吸器疾患で最も高頻度にみられる症状の1つである.
●気道粘液の分泌亢進は喀痰の粘稠度を増加させ,粘液線毛輸送を障害する.
●粘液線毛輸送障害は気道クリアランスの低下と,反復する気道感染を引き起こす.
●喀痰の増加や喀出困難を訴える患者には,原疾患の治療とともに去痰薬の投与を行う.

呼吸困難への対応

著者: 佐藤輝幸 ,   一ノ瀬正和

ページ範囲:P.1457 - P.1459

ポイント
●呼吸困難は呼吸器領域の自覚的所見のなかでも,重要性・緊急性が高い訴えの1つである.
●生命を脅かす呼吸器・循環器疾患が潜在していることもあり,迅速かつ十分な診断が必要である.
●急性発症例は急速な悪化がみられることがあり,心肺蘇生への備えが必要である.

胸痛への対応

著者: 松浦有紀子 ,   寺田二郎 ,   巽浩一郎

ページ範囲:P.1460 - P.1464

ポイント
●胸痛をきたす疾患は,緊急性も原因臓器も多岐にわたるため,診療に多様な知識を要する.
●一般内科外来よりも救急外来において,致死性の胸痛の頻度が高い.
●虚血性心疾患,大動脈解離,急性肺血栓塞栓症,緊張性気胸など致死性の高い疾患の可能性を必ず念頭に置く.

呼吸器系の身体診察と外来で行える検査法

呼吸器系の身体診察—視診・触診・打診・聴診

著者: 原永修作 ,   藤田次郎

ページ範囲:P.1466 - P.1469

ポイント
●呼吸器疾患では,胸部以外にも口腔・咽頭,頸部〜鎖骨上,四肢末梢において視診・触診・打診・聴診を併用して所見をとらえることが重要である.
●副呼吸筋の活動亢進や鎖骨上窩陥凹などの所見から,呼吸機能低下の予測が可能である.
●聴診では正常呼吸音,呼吸音異常および呼吸副雑音を上下左右の差に注意して聴くことが重要である.

胸部単純X線検査—診断に役立つ読影のポイント

著者: 芦澤和人

ページ範囲:P.1470 - P.1475

ポイント
●単純X線写真の読影を始める前に,撮像条件の良悪や,患者の撮像体位,呼吸状態などをチェックする.
●詳細な読影の前に,まずは全体を概観する習慣を身につける.
●心臓・縦隔,肺門,横隔膜に重なる肺の解剖学的死角を意識して読影する.
●肺野,縦隔だけでなく,骨,軟部組織等にも注意を払う.
●CT所見を単純X線写真にフィードバックし,単純X線所見の画像の成り立ちを理解する.

肺機能検査—スパイロメトリーの適応と評価

著者: 橋本修

ページ範囲:P.1476 - P.1481

ポイント
●肺機能検査(スパイロメトリー)の目的は,咳・痰・呼吸困難などの症状を訴える疾患の診断と鑑別であるが,自覚症状が乏しい,あるいは症状を訴えない慢性呼吸器疾患の発見と診断にも有用である.
●%肺活量(%VC)と1秒率(FEV1.0%)の値から,拘束性換気障害と閉塞性換気障害に分類される.
●拘束性換気障害は肺・胸郭の拡張性が障害される病態,閉塞性換気障害は気道の閉塞機転により気流が障害される病態である.

血液ガスとパルスオキシメータ—測定法と評価

著者: 桑平一郎

ページ範囲:P.1482 - P.1485

ポイント
●動脈血酸素分圧(PaO2)の値は加齢とともに低下する.正常範囲をおよそ80mmHg以上とする.
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の値は肺胞換気量に反比例する.正常値を35〜45mmHgとする.
●肺胞気動脈血酸素分圧較差が開大する原因は,シャント,拡散障害,換気血流比不均等である.
●室内気吸入時のPaO2が60mmHg以下となる呼吸障害,またはそれに相当する呼吸障害を呈する異常状態を呼吸不全とする.
●パルスオキシメータは経皮的に動脈血の吸光度変化を検知し,SaO2の絶対値を求める.

強制オシレーション法—適応と臨床的意義

著者: 柴崎篤 ,   田村弦 ,   黒澤一

ページ範囲:P.1486 - P.1493

ポイント
●強制オシレーション法は,呼吸器系の力学的因子のうち,換気気流の妨げとなる抵抗・弾性・慣性などの因子について評価をする.
●強制オシレーション法は,非侵襲的に安静換気で,しかも簡便な検査手技で短時間のうちに測定可能である.
●モストグラフで開発された3Dカラーグラフィックス表示は,医療者と患者側双方にわかりやすい.
●モストグラフは,気管支喘息患者の気道狭窄や気道可逆性の評価において,スパイロメトリーを補完する役割を果たす.

呼気NO測定—適応と臨床的意義

著者: 川山智隆 ,   木下隆 ,   星野友昭

ページ範囲:P.1494 - P.1498

ポイント
●呼気一酸化窒素濃度(FeNO)測定は保険適用されており,非侵襲的で,かつ簡便・安価に測定できる.
●FeNOは喘息診断における補助ツールの1つとして,慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者との鑑別に役立つ.
●FeNOは人種,年齢,性別,日内・季節変動,運動・安静,アレルギー体質,喫煙・アルコール・常用薬・食物の摂取により影響を受ける.

肺音検査—臨床応用への期待

著者: 下田照文

ページ範囲:P.1499 - P.1503

ポイント
●肺音解析(LSA)は,患者の背部肺底部に電子聴診器を当て,呼吸音をパーソナルコンピュータに記録し肺音解析ソフトを用いて行う.
●LSAは通常の聴診器では聴取されないわずかな呼吸音異常の解析が可能であり,非発作時でも喘息患者の気道炎症と気道狭窄が検出できる.
●LSAは喘息患者の気道炎症の新しい検出法であり,簡便,非侵襲的,繰り返し測定が可能である.

呼吸器系の外来治療総論

吸入薬—選択基準と指導のポイント

著者: 堀口高彦

ページ範囲:P.1504 - P.1508

ポイント
●吸入デバイスの特徴と患者の背景を考慮して吸入薬を選択する.
●吸入時に,口腔内で舌を下げるように指導すると気管内到達率が上がる.
●動画を用いた吸入指導が有用である.
●繰り返し吸入指導を行うことが良好なコントロールにつながる.

抗菌薬—何をどう使うか

著者: 梅木健二 ,   門田淳一

ページ範囲:P.1510 - P.1513

ポイント
●気道感染は,上気道炎,気管支炎,肺炎などに分類され,問診および身体診察が重要である.
●急性上気道炎に対する抗菌薬の使用は制限すべきであるが,「killer sore throat」である5疾患を忘れてはならない.
●慢性呼吸器病変の二次感染は,緑膿菌感染のリスクを念頭にキノロン系薬を使用する.
●市中肺炎の軽症および中等症の一部は外来治療が可能であるが,ニューキノロン系薬の頻用は控えるべきである.
●医療・介護関連肺炎は耐性菌保有リスクがあるものの,A群では外来治療が可能である.

全身性ステロイド薬—使用のポイントと注意点

著者: 石本裕士 ,   矢寺和博 ,   迎寛

ページ範囲:P.1514 - P.1518

ポイント
●外来で導入を行う全身性ステロイド療法は,気管支喘息発作や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪に対するものがその代表である.
●気管支喘息発作における静注用ステロイド薬の使用においては,アスピリン喘息患者などで薬剤の添加物などに対するアレルギーが生じることもあり,急速静注してはならない.
●間質性肺炎などに対して高用量で長期となる全身性ステロイド療法の導入は,専門医療機関での入院・精査のうえで行うことが望ましい.
●全身性ステロイド療法には,さまざまな副作用があるため,長期的な視点に立った適切なマネジメントが望まれる.

在宅酸素療法—適応と外来診療の注意点

著者: 蝶名林直彦 ,   冨島裕

ページ範囲:P.1520 - P.1525

ポイント
●在宅酸素療法(HOT)の適応を判定するためには,慢性呼吸不全の診断とともに,終日パルスオキシメトリーや時間内歩行試験などのデータも重要となる.また,高齢者では医療経済的な判断も加わる.
●HOT外来では治療のアドヒアランス向上を目指し,上記検査を外来でも利用する.
●増悪の早期発見も考慮し,COPDアセスメントテスト(CAT)による簡単な問診表とともに,増悪の既往や理学所見の変化などに注意を払い,適切な入院適応を判断する必要がある.

ワクチン—肺炎球菌とインフルエンザ

著者: 宮下修行

ページ範囲:P.1526 - P.1530

ポイント
●わが国では肺炎が死因の第3位であり,死亡例の約97%は高齢者である.高齢者肺炎の多くは誤嚥が関与しており,高齢者肺炎の予防が国策の1つである.
●1988年に23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23)が発売され,2014年に沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が成人で承認された.
●2014年10月からPPSV23が定期接種化されたが,その対象は65歳から5歳区切りとなっている.
●日本臨床内科医会の研究では,2001年以降,多くのシーズンで接種群のほうが非接種群よりもインフルエンザ発生率が低く,ワクチンの有効性が示されている.

外来呼吸リハビリテーション—外来での適応と効果

著者: 塩谷隆信 ,   佐竹將宏 ,   高橋仁美

ページ範囲:P.1532 - P.1537

ポイント
●呼吸リハビリテーション(呼吸リハビリ)は,呼吸器疾患患者の日常生活を支援する新しい医療介入システムである.
●包括的呼吸リハビリでは,多専門職から成る学際的医療チームにより多元的医療サービスが提供される.
●呼吸リハビリは呼吸理学療法,運動療法,栄養療法,患者教育などの種目を中心に展開される.
●呼吸リハビリの実施により,慢性閉塞性肺疾患(COPD)では呼吸困難の軽減,運動耐容能の改善,健康関連QOL・ADLの向上が得られる.

呼吸器系のcommon疾患

気管支喘息—診断と外来でのマネジメント

著者: 東本有司 ,   東田有智

ページ範囲:P.1538 - P.1541

ポイント
●気管支喘息はさまざまなphenotypeがある.
●気管支喘息には確立された診断基準がない.
●診断には詳細な病歴聴取と,気道可逆性検査が重要である.
●気管支喘息患者のコントロールには吸入ステロイドが必須である.

COPD—診断と外来でのマネジメント

著者: 平田一人 ,   浅井一久

ページ範囲:P.1542 - P.1545

ポイント
●体動時呼吸困難や慢性の咳・痰があり,40歳以上で喫煙歴のある患者では,まず慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑う必要がある.
●COPDの安定期治療は,禁煙,薬物療法,運動療法を中心とする呼吸リハビリテーションである.
●労作時呼吸困難を訴える患者では,症状の軽減に加え,QOLや運動耐容能の改善などが主な目標となり,長時間作用型気管支拡張薬の単剤または多剤併用による,定期的な投与が推奨される.
●体動時呼吸困難のため日常生活動作が低下し,その結果,デコンデショニングの進行により,さらに運動能力の低下をもたらす悪循環の改善には,運動療法が有用である.

かぜ症候群—外来での対応

著者: 山本善裕

ページ範囲:P.1546 - P.1548

ポイント
●ウイルス性気道感染症と他疾患を鑑別する.
●抗菌薬の適応を判断する.
●抗菌薬は十分量を短期間投与する.

市中肺炎—外来での対応と入院の適応

著者: 今村圭文 ,   河野茂

ページ範囲:P.1549 - P.1552

ポイント
●肺炎の症状として典型的なもの(発熱,咳嗽,喀痰,呼吸苦など)だけでなく,倦怠感,食欲低下などにも注意する.
●重症度分類(A-DROP)により,軽症患者あるいは全身状態が良好な中等症患者は外来治療が可能である.
●治療開始前に原因菌の検索に努める.原因菌が不明の場合は細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別し,前者にはペニシリン系薬,後者にはマクロライド系薬による治療を原則とするが,高齢者や基礎疾患を有する患者にはレスピラトリーキノロン系薬による治療を考慮する.

医療・介護関連肺炎—外来での対応と入院の適応

著者: 関雅文

ページ範囲:P.1553 - P.1556

ポイント
●医療・介護関連肺炎は市中肺炎と院内肺炎の中間に位置する肺炎である.
●高齢者の誤嚥性肺炎やインフルエンザ肺炎が病態として考えられる.
●呼吸や循環動態を目安に入院を決める.
●高用量ペニシリン系薬を中心に,組織移行からニューキノロン系薬も第一選択となりうる.
●ワクチンを中心とした予防が重要である.

結核・非結核性抗酸菌症—外来での対応と感染制御

著者: 樽本憲人 ,   大野秀明

ページ範囲:P.1557 - P.1560

ポイント
●結核症は,新規登録患者数,罹患率ともに減少傾向ではあるが,70歳以上の占める割合は57.4%と増加傾向を認めている.
●肺結核症を疑う症例の診療では,他の患者との動線が交差しない工夫が必要であり,必要に応じて空気感染対策を実施する.
●肺結核症の化学療法はイソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,エタンブトール(もしくはストレプトマイシン)の4剤を用いた多剤併用療法を原則とする.
●肺非結核性抗酸菌症の原因菌として,Mycobacterium aviumMycobacterium intracellulareが最も多く,また基本的にヒト-ヒト感染はないとされている.

間質性肺炎—外来での管理法と紹介のタイミング

著者: 杉野圭史 ,   本間栄

ページ範囲:P.1562 - P.1564

ポイント
●一部の間質性肺炎は,特発性・二次性を問わず,進行性あるいは急速に悪化し致死的な状況に至るため,間質性肺炎に特徴的な自・他覚所見,検査所見が認められた際は,できるだけ速やかに専門医に相談・紹介するべきである.
●慢性線維化型間質性肺炎,特に特発性肺線維症(IPF)患者においては,経過中に肺高血圧症,原発性肺癌,急性増悪等を合併することが多く,注意が必要である.
●間質性肺炎の病型・重症度・進行度によって治療内容が異なるため,専門医療機関での精査および治療が必要である.

睡眠時無呼吸症候群—外来での対応

著者: 吉村力 ,   安藤眞一

ページ範囲:P.1565 - P.1567

ポイント
●治療抵抗性高血圧,不整脈,心不全,慢性腎臓病,心筋梗塞・脳卒中の既往のある患者では睡眠時無呼吸症候群(SAS)を積極的に疑う.
●SASでは,傾眠だけでなく不眠を呈することがある.また,重症でも自覚症状に乏しいことがある.
●視診,鼻腔・口腔内などの診察が重要である.

肺高血圧症—外来での管理法

著者: 渡辺憲太朗

ページ範囲:P.1568 - P.1573

ポイント
●肺高血圧症の合併は慢性閉塞性肺疾患(COPD)や特発性肺線維症(IPF)の生命予後を悪化させる.
●労作時呼吸困難は肺高血圧症の最も重要な臨床症状である.
●スパイロメトリーでは換気障害が軽度にもかかわらず,労作時呼吸困難が強い場合は,肺高血圧症の合併を疑う.
●胸部X線正面写真で左第2弓の突出,右葉間肺動脈の拡張は肺高血圧症を疑う.

気胸—外来での対応

著者: 中野千裕 ,   松瀬厚人

ページ範囲:P.1575 - P.1578

ポイント
●気胸は原発性自然気胸と続発性自然気胸に分類され,多くは肺囊胞の破綻により発症する特発性自然気胸である.
●臨床症状,身体所見から気胸を疑い,胸部単純X線写真で診断する.
●軽度気胸では外来で経過観察し,中等度以上では原則として入院のうえドレナージを行う.
●難治性,重篤な基礎肺疾患のある気胸などは専門医にコンサルトする.
●再発予防のための禁煙指導も重要である.

肺癌—外来化学療法と緩和医療

著者: 弦間昭彦 ,   武内進

ページ範囲:P.1579 - P.1583

ポイント
●エビデンスを有する標準治療を外来で安全に行うことが重要である.
●利便性のために有効性を犠牲にすべきではない.
●外来化学療法は医療者と患者の連携プレーがキーポイントである.
●緩和医療は積極的治療と同時に開始するべきものである.
●外来で患者の苦痛を緩和することが肺癌治療の成功の秘訣である.

連載 異常所見を探せ! 救急CT読影講座・8

一息ついて考えよう!

著者: 石田尚利

ページ範囲:P.1433 - P.1433

50代の男性.脚立に乗って作業中に誤って転落.胸痛,息苦しさを主訴に救急外来を受診.SpO2 94%(室内気).胸部単純X線写真を撮影後,胸部単純CTを施行.

西方見聞録・20

0545-1730

著者: 山口典宏

ページ範囲:P.1590 - P.1591

05:45 シリアルとヨーグルトを胃に流し込みながら,エンパイアステートビルを眺め,「あぁ,また仕事か…」とシャワーへ.病院まで15分程の道のりを歩きながら,頭を仕事モードに切り替えます.スターバックスでダークローストコーヒーを買い,病院玄関前に到着.1日が始まります.
06:45 病棟で夜勤してくれていたレジデントを労い,昨夕に自分が作成した患者一覧とTo doリストを受け取ります.夜間の入院が何件あったかを聞いて,自分の下で働く3人のインターンにどの患者を担当させるか考えながら病棟へ.

診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・5

腹部,四肢の診かた

著者: 山崎直仁

ページ範囲:P.1592 - P.1597

腹部の診察で何がわかるか
 腹部の診察で,臍上部に拍動性の腫瘤を触知すれば腹部大動脈瘤(AAA)を疑う.AAAの患者数は人口高齢化に伴い増加している.最近の日本の多施設研究によれば,60歳以上の高血圧患者の4.1%にAAAを認めたと報告されており1),AAAはコモンな疾患である.このため,動脈硬化の危険因子を有する患者では,初診時にAAAがないかのスクリーニング目的で,腹部の触診をルーチンに行うべきである.

総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・13

診断確定で満足せず,合併症も検索する

著者: 見坂恒明

ページ範囲:P.1599 - P.1603

 膠原病は皮膚所見が手がかりとなって診断できることがありますが,医学用語として知っていても,実際に診た経験が少ないとなかなか診断にたどり着かないこともあります.また,膠原病はしばしば多臓器にわたる合併症を有し,なかには皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)/多発性筋炎(polymyositis:PM)に伴う胃癌・肺癌や,Sjögren症候群に伴う悪性リンパ腫など,悪性腫瘍を合併するものもあります.
 今回は有名かつ特徴的な皮膚所見があったにもかかわらず,すぐに診断ができず,また,本人の訴えはなかったものの,合併症を意識した問診と身体診察で基礎疾患が見つかり,早期に治療介入できた症例を紹介します.

魁!! 診断塾・17

敵を知れば百戦危うからず!!の巻

著者: 佐田竜一 ,   綿貫聡 ,   志水太郎 ,   石金正裕 ,   忽那賢志

ページ範囲:P.1604 - P.1609

34歳の日本人女性.受診1週間前より,微熱と腹痛を自覚した.受診3日前には38℃の発熱があり近医内科を受診したところ,左下腹部に圧痛を認めたため,同日に他院産婦人科を紹介された.両側卵巣囊腫を指摘され手術を勧められたが希望せず,セカンドオピニオン目的に当院産婦人科を受診した.この間,腹痛は増悪傾向であり,38℃の発熱も継続していた.

あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・5

皮膚症状へのアプローチ—リウマチ性疾患の「画像診断」のために

著者: 萩野昇

ページ範囲:P.1610 - P.1616

一発診断からの訣別
 内科医(皮膚科非専門医)に向けた「皮膚科診療」の本は数多(あまた)ある.多くは類似した構成で,「内科疾患の名称(例:糖尿病)〜その疾患で認められる皮膚症状の典型例の写真いくつか〜鑑別を要する病態・“内科医が行ってもよい”治療の列挙」が主な内容であることが多い.
 しかし,残念ながら,それらの「皮膚科診療」の本を実臨床に応用させることは時として困難である.皮膚科アトラスは常に重要だが,アトラスに掲載された写真は「代表格」であり,そのような「代表格」の所見に出会う機会自体が多くない(図1).

Step up腹痛診察・24

45歳男性,心窩部痛

著者: 小林健二

ページ範囲:P.1617 - P.1620

[現病歴]約3カ月前から,時々食後30分ほどして心窩部痛を自覚するようになった.痛みの始まりは比較的急で2時間〜半日程度持続した後に徐々に軽快した.特に脂肪分の多い食事を摂取した後や飲酒後に疼痛が出現することが多かった.疼痛は背部へ放散することもあった.痛みの性状は鈍痛で強さはNumeric Rating Scale(NRS)で3〜5/10だった.時に嘔気を伴ったが嘔吐はなかった.痛みが出現した際に市販の胃薬を服用したが,症状はまったく改善しなかったため来院した.来院時には腹痛はなかった.下痢,黒色便,発熱,体重減少はなかった.
[既往歴]脂質異常症.
[常用薬]ベザフィブラート(ベザトール®SR).
[社会歴]喫煙:10本/日×27年.飲酒:ビールもしくは酎ハイ 約2,000mL/日,毎日.ただし,週に2〜3回は飲食店で友人と飲酒し,そのような時の正確な飲酒量はわからない.最近1カ月間は腹痛があるため飲酒量を控えめにしている.

目でみるトレーニング

問題775・776・777

著者: 大熊裕介 ,   濵田修平 ,   宮阪英

ページ範囲:P.1621 - P.1626

REVIEW & PREVIEW

自律神経と循環器疾患

著者: 廣岡良隆

ページ範囲:P.1634 - P.1638

何がわかっているか
ヒトにおける交感神経評価法
 自律神経系の異常としての交感神経活性化を主体とする副交感神経活動低下,圧受容器反射機能低下,化学受容器反射機能亢進はさまざまな循環器疾患の病態の重症度と関連し,予後を規定することが示されている(図1)1)
 ヒトにおける交感神経系の評価法は,実は難しい.心拍数,血漿ノルエピネフリン濃度,心拍あるいは血圧の周波数解析が,侵襲性が低く一般的な評価法として用いられている1,2).心拍数と血圧の解析からは心拍変動(heart rate variability:HRV),圧受容器反射感受性(baroreflex sensitivity:BRS), heart rate turbulence(HRT)などが評価法として使用されている.しかし,これらの評価法については問題点があることも念頭に置いておく必要がある2)

書評

—山下武志 編—心房細動異文化交流—多面的アプローチのための対談集

著者: 渡邉英一

ページ範囲:P.1464 - P.1464

 超高齢化社会が進む日本では,高齢者を意識した診療がどの分野でも避けて通れない.心房細動患者は高齢で,糖尿病,虚血性心疾患,高血圧,COPDなど,併存疾患を有することが多い.このため,他分野の医師(「異文化」と称している)と心房細動に関して相互理解を深めることによって,よりよい心房細動診療が行えるようになると考える.本書は山下武志先生と,心房細動を専門としない9名のエキスパートの先生方が,心房細動と抗凝固療法にフォーカスをあてて行った対談集であり,斬新な視点から構成されている.会話を通してホンネが聞けるのがうれしいし,私も聞いてみたかったことがズバズバ質問されているので,一気に読み終えてしまった.最近は経口抗凝固薬の処方が増えているため,消化管出血を起こして受診する症例が増えているのではないだろうか.この話題で岡本真先生(JR東京総合病院消化器内科)となされた対談で「うまい!」と思った山下先生の発言をあげる.「血栓を嫌う循環器内科医と,出血を嫌う消化器内科医,ちょうど野球でいえば,レフトとライトの関係にあり,センターのところに次々とボールが落ちていて,どちらの責任でもない.だからどのぐらいボールが転がったかわからない状況と言えますね」.
 循環器医は心房細動治療のゴールを洞調律化や,(低用量の?)抗凝固療法導入と思いがちである.本書によって「異文化」との相互の理解の枠組みをつかむことにより,心房細動診療の多面的アプローチが可能になる.

—岩崎 靖 著—みるトレ 神経疾患

著者: 徳田安春

ページ範囲:P.1508 - P.1508

ケースベースで神経所見の視覚的ポイントを示す
 書籍シリーズ『みるトレ』の神経版.MRI時代に突入した近年において,やはり神経疾患ほど病歴と診察が重要な診療科は少ない.神経診察法の書籍が多く出ているなかで,ケースベースで視覚的ポイントを豊富な実写真とともに提示したのが本書である.代表的な疾患のケースでは,典型的な病歴と診察所見とともに,キーとなる高画質の画像が提示されている.画像は,患者の写真に加え,画像所見のみならず,神経病理画像も含まれており,最終診断としての病理検査所見の重要性も理解できるようになっている.
 それぞれの重要問題ケースには,問題とその選択肢が並んでいるので,鑑別診断のトレーニングにもなる.学習者の立場に立った配慮がなされている.本書は「問診票のウラを読む」からスタート.患者と出会う前にすでに診断推論が始まっている.ここでは,パーキンソン病の小字症など,実際に問診票に記載された筆跡を提示し分析してくれており,ウラの読み方の具体例が提示されているのはユニークだ.読者が今日から即使える技となるであろう.本書のなかには,「診察室」というコーナーがあり,著者がお考えになる「理想の診察室」などが紹介されているのもおもしろい.

—国立国際医療研究センター国際感染症センター 編—グローバル感染症マニュアル

著者: 井戸田一朗

ページ範囲:P.1584 - P.1584

 旅行医学は,ロマンを感じさせる分野である.人はもとより生物は移動することで進化発展してきた.歴史は人や物質の移動により形作られ,意識せずとも,移動することにより現代の生活や社会が成り立っている.旅行医学は,大航海時代にその源を発し,強国による帝国主義や植民地運営と共に発展したが,現代では,その主体は国家ではなく個人である.移動のスピードは数十年前とは比較にならない.紛争やテロ,災害によって,保健事情はあっという間に地域ごと塗り替えられる.旅行医学は,新しい技術の登場,時勢,新興再興感染症などにより,日々ダイナミックに変化する.
 わが国において旅行医学に関する議論と実践が始まったのは,欧米諸国に比べ,ごく最近のことである.本書は,わが国の旅行医学を牽引するセンターの一つである,国立国際医療研究センターに集められた若手の感染症専門家の厚い層によって書かれ,プライマリー・ケアの現場での旅行医学の実践を手取り足取りガイドする実践書である.同センタートラベルクリニックにおいて蓄積されたノウハウが,実地医家の視点で提供されている.旅行医学を単に渡航前後相談,ワクチン接種や予防内服に限局せず,国際保健すなわちグローバル・ヘルスのレンズを通して捉え,大きな視点から個々の症例を実地医家がどのようにマネジメントするかを論じている点が新しい.例えば,メディカル・ツーリズムなど海外で医療を受けた患者が国内で入院する場合,海外の医療施設で流行している多剤耐性菌が持ち込まれる可能性があり,国際的な流行状況の視点,病院や地域での視点,個々の患者や家族の目線での視点でのマネジメントについて実践的に触れられている.タイムリーであるウイルス性出血熱は,その歴史と国際的な対策を俯瞰したうえで,既存の国際的な対策努力に沿いつつ,あくまで実地医家の視点で対応の方法がきめ細かく親切に述べられている.旅行医学に関する資料の要であるマラリアや下痢症は,コンパクトにまとめられ,各疾患のセクションに,「これなら自分(で)もできる(かも)」と思わせる親切丁寧な「診断・治療のフローチャート」が必ず掲載されている.国際的な標準に照らして実施することが国内では難しい分野があることを認めたうえで,その代替策がきちんと明示されている点も評価したい.しかし,本書の肝は,各病態・疾患の説明が終わった後半のII章「トラベルクリニックマニュアル」から始まる.各地域別への渡航先別の予防・対策がコンパクトにまとめられ,診療間のアンチョコとしてさっと目を通すことができる分量であり,編集に工夫がされている.ワクチン接種のうえでのちょっとしたコツが散りばめられ(例:妊婦に対するインフルエンザワクチン・百日咳ワクチンの考え方,B型肝炎の接種が途中で終わっている場合はどうすればいい?),旅行医学はプライマリー・ケアであるとの哲学が貫かれている.巻末には特殊な感染症を疑う場合の相談先リストが掲載されており,病院に勤務されている医師にとって,医療機関同士のコネがない場合は大変有用であろう.またわが国において,国際保健規則(International Health Regulation:IHR)を知っている医師がどのくらいいるであろうか.IHRは世界保健機関(WHO)憲章に基づいた国際規則であり,加盟国が足並みを揃えて,感染症の対策や危機管理に参画するための枠組みである.1951年に制定され,2005年に抜本的な改訂がされた際,日本は大きな貢献をした.我々医療者は,国際的な感染症対策の枠組みにすでにコミットしたうえで疾病対策に関わっている一員であることを,改めて認識したい.

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第8回「呼吸と循環」賞 論文募集

ページ範囲:P.1503 - P.1503

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medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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