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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

特集 外来で出会う呼吸器common疾患

呼吸器系の身体診察と外来で行える検査法

血液ガスとパルスオキシメータ—測定法と評価

著者: 桑平一郎1

所属機関: 1東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科

ページ範囲:P.1482 - P.1485

文献概要

ポイント
●動脈血酸素分圧(PaO2)の値は加齢とともに低下する.正常範囲をおよそ80mmHg以上とする.
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の値は肺胞換気量に反比例する.正常値を35〜45mmHgとする.
●肺胞気動脈血酸素分圧較差が開大する原因は,シャント,拡散障害,換気血流比不均等である.
●室内気吸入時のPaO2が60mmHg以下となる呼吸障害,またはそれに相当する呼吸障害を呈する異常状態を呼吸不全とする.
●パルスオキシメータは経皮的に動脈血の吸光度変化を検知し,SaO2の絶対値を求める.

参考文献

1)笹本 浩,横山哲郎:肺不全と呼吸不全.呼吸と循環17:4-7,1969
2)厚生省特定疾患「呼吸不全」調査研究班(横山哲朗班長)昭和54年度研究業績集
3)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):よくわかるパルスオキシメータ,法研,2014
4)日本呼吸器学会肺生理専門委員会編(編):Q&Aパルスオキシメータハンドブック,法研,2014.
5)青柳卓雄:パルスオキシメトリ.呼吸11:560-567, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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