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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

文献概要

特集 外来で出会う呼吸器common疾患 呼吸器系の外来治療総論

全身性ステロイド薬—使用のポイントと注意点

著者: 石本裕士1 矢寺和博1 迎寛1

所属機関: 1産業医科大学呼吸器内科学

ページ範囲:P.1514 - P.1518

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ポイント
●外来で導入を行う全身性ステロイド療法は,気管支喘息発作や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪に対するものがその代表である.
●気管支喘息発作における静注用ステロイド薬の使用においては,アスピリン喘息患者などで薬剤の添加物などに対するアレルギーが生じることもあり,急速静注してはならない.
●間質性肺炎などに対して高用量で長期となる全身性ステロイド療法の導入は,専門医療機関での入院・精査のうえで行うことが望ましい.
●全身性ステロイド療法には,さまざまな副作用があるため,長期的な視点に立った適切なマネジメントが望まれる.

参考文献

1)日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会(監),「喘息予防・管理ガイドライン2012」作成員会:喘息予防・管理ガイドライン2012,協和企画,2012
2)東田有智(編):呼吸器疾患のステロイド療法実践マニュアル,南江堂,2014
3)日本呼吸器学会COPDガイドライン第4版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン(第4版),メディカルレビュー社,2013
4)Enomoto T, et al:Preventive effect of sulfamethoxasole-trimethoprim on Pneumocystis jiroveci pneumonia in patients with interstitial pneumonia. Intern Med 47:15-20, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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