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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

文献概要

特集 外来で出会う呼吸器common疾患 呼吸器系の外来治療総論

在宅酸素療法—適応と外来診療の注意点

著者: 蝶名林直彦1 冨島裕1

所属機関: 1聖路加国際病院呼吸器センター内科

ページ範囲:P.1520 - P.1525

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ポイント
●在宅酸素療法(HOT)の適応を判定するためには,慢性呼吸不全の診断とともに,終日パルスオキシメトリーや時間内歩行試験などのデータも重要となる.また,高齢者では医療経済的な判断も加わる.
●HOT外来では治療のアドヒアランス向上を目指し,上記検査を外来でも利用する.
●増悪の早期発見も考慮し,COPDアセスメントテスト(CAT)による簡単な問診表とともに,増悪の既往や理学所見の変化などに注意を払い,適切な入院適応を判断する必要がある.

参考文献

1)木田厚端:在宅酸素療法の適応と実際.日医師会誌138:2517-2521, 2010
2)日本呼吸器学会 肺生理専門委員会(編):在宅呼吸ケア白書2010,メディカルレビュー社,2010
3)桂 秀樹:高齢者の在宅酸素療法.The LUNG perspectives 20:66-73, 2012
4)Nocturnal Oxgen Therapy Trial Group:Continuous or nocturnal oxgen therapy in hypoxemic chronic obstructive lung disease;A clinical trial. Ann Intern Med 93:391-398, 1980
5)Momomura S:Treatment of Cheyne-Stokes respiration-central sleep apnea in patients with heart failure. J Cardiol 59:110-116, 2012
6)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,他(編):呼吸リハビリテーションマニュアル─運動療法(第2版),pp130-134,照林社,2012
7)Jones PW, et al:Development and first validation of the COPD Assessment Test. Eur Respir J 34:648-654, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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