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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

特集 外来で出会う呼吸器common疾患

呼吸器系のcommon疾患

結核・非結核性抗酸菌症—外来での対応と感染制御

著者: 樽本憲人1 大野秀明2

所属機関: 1埼玉医科大学病院感染症科・感染制御科 2埼玉医科大学総合医療センター感染症科・感染制御科

ページ範囲:P.1557 - P.1560

文献概要

ポイント
●結核症は,新規登録患者数,罹患率ともに減少傾向ではあるが,70歳以上の占める割合は57.4%と増加傾向を認めている.
●肺結核症を疑う症例の診療では,他の患者との動線が交差しない工夫が必要であり,必要に応じて空気感染対策を実施する.
●肺結核症の化学療法はイソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,エタンブトール(もしくはストレプトマイシン)の4剤を用いた多剤併用療法を原則とする.
●肺非結核性抗酸菌症の原因菌として,Mycobacterium aviumMycobacterium intracellulareが最も多く,また基本的にヒト-ヒト感染はないとされている.

参考文献

1)厚生労働省健康局結核感染症課:結核医療の基準.厚生労働省告示第十六号,平成21年1月23日
2)日本結核病学会治療委員会:「結核医療の基準」の見直し─2014年.結核89:683-690, 2014
3)日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会,日本呼吸器学会感染症・結核学術部会:肺非結核性抗酸菌症診断に関する指針─2008年.結核83:525-526, 2008
4)日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会,日本呼吸器学会感染症・結核学術部会:肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解─2012年改訂.結核87:83-86, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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