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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻9号

2015年08月発行

文献概要

連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・5

腹部,四肢の診かた

著者: 山崎直仁1

所属機関: 1高知大学医学部附属病院老年病科・循環器科

ページ範囲:P.1592 - P.1597

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腹部の診察で何がわかるか
 腹部の診察で,臍上部に拍動性の腫瘤を触知すれば腹部大動脈瘤(AAA)を疑う.AAAの患者数は人口高齢化に伴い増加している.最近の日本の多施設研究によれば,60歳以上の高血圧患者の4.1%にAAAを認めたと報告されており1),AAAはコモンな疾患である.このため,動脈硬化の危険因子を有する患者では,初診時にAAAがないかのスクリーニング目的で,腹部の触診をルーチンに行うべきである.

参考文献

1)Fukuda S, et al:Multicenter investigations of the prevalence of abdominal aortic aneurysm in elderly Japanese patients with hypertension. Circ J 79:524-529, 2015
2)デヴィッドLサイメル,他(著),竹本 毅(訳):JAMA版論理的診察の技術.エビデンスに基づく診断のノウハウ,pp 21-31,日経BP社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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