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連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・13
診断確定で満足せず,合併症も検索する
著者: 見坂恒明1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門
ページ範囲:P.1599 - P.1603
文献購入ページに移動 膠原病は皮膚所見が手がかりとなって診断できることがありますが,医学用語として知っていても,実際に診た経験が少ないとなかなか診断にたどり着かないこともあります.また,膠原病はしばしば多臓器にわたる合併症を有し,なかには皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)/多発性筋炎(polymyositis:PM)に伴う胃癌・肺癌や,Sjögren症候群に伴う悪性リンパ腫など,悪性腫瘍を合併するものもあります.
今回は有名かつ特徴的な皮膚所見があったにもかかわらず,すぐに診断ができず,また,本人の訴えはなかったものの,合併症を意識した問診と身体診察で基礎疾患が見つかり,早期に治療介入できた症例を紹介します.
今回は有名かつ特徴的な皮膚所見があったにもかかわらず,すぐに診断ができず,また,本人の訴えはなかったものの,合併症を意識した問診と身体診察で基礎疾患が見つかり,早期に治療介入できた症例を紹介します.
参考文献
1)Euwer RL, Sontheimer RD:Amyopathic dermatomyositis;A review. J Invest Dermatol 100:124S-127S, 1993
2)Hoshino K, et al:Anti-MDA5 and anti-TIF1-gamma antibodies have clinical significance for patients with dermatomyositis. Rheumatology 49:1726-1733, 2010
3)Hidano A, et al:Survey of the prognosis for dermatomyositis, with special reference to its association with malignancy and pulmonary fibrosis. J Dermatol 13:233-241, 1986
4)宮城征四郎,納光 弘(日本語版監修):スワルツ身体診察法—病歴と検査,西村書店,2013
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