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特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて 2型糖尿病治療 【経口血糖降下薬で効果不十分例への対応】
基礎インスリンによる導入のコツ
著者: 金子至寿佳1
所属機関: 1高槻赤十字病院糖尿病・内分泌・生活習慣病科
ページ範囲:P.86 - P.90
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●糖尿病状態ではα細胞からのグルカゴン分泌の亢進により,肝糖産生が亢進し空腹時高血糖となる.
●基礎インスリンから開始する目的は,空腹時血糖値を下げ膵β細胞から内因性インスリン分泌を回復させることである.
●内因性インスリン分泌を回復させるためには,低血糖なく空腹時血糖値を100mg/dLまで(高齢者や合併症症例では120mg/dL)改善する必要がある.
●高齢者,進行した糖尿病網膜症や腎症,不安定な大血管症を有する症例では,目標空腹時血糖値を120mg/dLとする.
●基礎インスリンからの開始では,インスリン補充を行いながら食事運動療法のself-efficacy(自己効力感)を構築できる.
●基礎インスリンから開始し食後血糖値をモニターすることが,次の追加治療の必要性についてのインフォームドコンセントとなる.
●糖尿病状態ではα細胞からのグルカゴン分泌の亢進により,肝糖産生が亢進し空腹時高血糖となる.
●基礎インスリンから開始する目的は,空腹時血糖値を下げ膵β細胞から内因性インスリン分泌を回復させることである.
●内因性インスリン分泌を回復させるためには,低血糖なく空腹時血糖値を100mg/dLまで(高齢者や合併症症例では120mg/dL)改善する必要がある.
●高齢者,進行した糖尿病網膜症や腎症,不安定な大血管症を有する症例では,目標空腹時血糖値を120mg/dLとする.
●基礎インスリンからの開始では,インスリン補充を行いながら食事運動療法のself-efficacy(自己効力感)を構築できる.
●基礎インスリンから開始し食後血糖値をモニターすることが,次の追加治療の必要性についてのインフォームドコンセントとなる.
参考文献
1)日本糖尿病学会(編):科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013,pp73-79, 2013
2)American Diabetes Association:Standards of Medical Care in Diabetes-2015. Diabetes Care 38:S1-S94, 2015
3)Matsuhisa M, et al:Augmentation of hepatic glucose uptake by a positive glucose gradient between hepatoportal and central nervous systems. Diabetes 46:1101-1105, 1997
4)Rodbard HW, et al:Treatment intensification with stepwise addition of prandial insulin aspart boluses compared with full basal-bolus therapy(FullSTEP Study);A randomised, treat-to-target clinical trial. Lancet Diabetes Endocrinol 2:30-37, 2014
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