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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻1号

2016年01月発行

文献概要

特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて 1型糖尿病への対応

膵島関連自己抗体—いつ,どの抗体を測定すべきか?

著者: 藤田有可里1 今川彰久1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科

ページ範囲:P.99 - P.101

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ポイント
●現在測定することのできる膵島関連自己抗体にはGAD抗体,IA-2抗体,IAA,ICA,ZnT8抗体などがある.
●1型糖尿病を疑う症例では,発症早期に複数の膵島関連自己抗体を組み合わせて測定するのが望ましい.
●発症時には2型糖尿病の病態を示す症例においても,緩徐進行1型糖尿病との鑑別のため,発症早期の段階でGAD抗体を測定することが望ましい.

参考文献

1)日本糖尿病学会(編・著):糖尿病専門医研修ガイドブック,第6版,pp 115-122,診断と治療社,2014
2)川崎英二,他:急性発症1型糖尿病の診断基準(2012)の策定-1型糖尿病調査研究委員会(劇症及び急性発症1型糖尿病分科会)報告.糖尿病56:584-589, 2013
3)田中昌一郎,他:緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2012)─1型糖尿病調査研究委員会(緩徐進行1型糖尿病分科会)報告.糖尿病56:590-597, 2013
4)田中昌一郎,他:緩徐進行1型糖尿病(slowly progressive insulin-dependent diabetes mellitus:SPIDDM)の臨床的特徴─日本糖尿病学会1型糖尿病調査研究委員会緩徐進行1型糖尿病分科会報告(第一報).糖尿病54:65-75, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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