文献詳細
特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて
1型糖尿病への対応
文献概要
ポイント
●GAD抗体陽性であっても,全例がインスリン依存状態に進行するわけではない.
●GAD抗体陽性の場合,抗体価にかかわらず,年齢が若い例,あるいはほかの1型糖尿病関連の自己抗体が陽性である場合には,進行が速い.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,早期のインスリン導入が有用と考えられるが,全例に使用したほうがよいとは証明されていない.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,SU薬の使用は避けるべきであるが,ビグアナイド薬やDPP-4阻害薬については,有用である可能性がある.
●GAD抗体陽性であっても,全例がインスリン依存状態に進行するわけではない.
●GAD抗体陽性の場合,抗体価にかかわらず,年齢が若い例,あるいはほかの1型糖尿病関連の自己抗体が陽性である場合には,進行が速い.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,早期のインスリン導入が有用と考えられるが,全例に使用したほうがよいとは証明されていない.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,SU薬の使用は避けるべきであるが,ビグアナイド薬やDPP-4阻害薬については,有用である可能性がある.
参考文献
1)田中昌一郎,他:緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2012)1型糖尿病調査研究委員会(緩徐進行1型糖尿病分科会)報告.糖尿病56:590-597, 2013
2)Turner R, et al:UKPDS 25;Autoantibodies to islet-cell cytoplasm and glutamic acid decarboxylase for prediction of insulin requirement in type 2 diabetes. UK Prospective Diabetes Study Group. Lancet 350:1288-1293, 1997
3)Maruyama T, et al:Insulin intervention in slowly progressive insulin-dependent(type 1)diabetes mellitus. J Clin Endocrinol Metab 293:2115-2121, 2008
4)Shimada A, et al:Pioglitazone may accelerate disease course of slowly progressive type 1 diabetes. Diabetes Metab Res Rev 27:951-953, 2011
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