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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻10号

2016年09月発行

文献概要

連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・14

全身の痛み—リウマチ性多発筋痛症,脊椎関節炎,結晶性関節炎,線維筋痛症

著者: 萩野昇1

所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科

ページ範囲:P.1644 - P.1650

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1.痛みを因数分解しよう!
 問診票の主訴の欄(今日はどのようなことにお困りでご来院ですか?)に「全身が痛い」と書いてあった場合,あなたはどのように感じるだろうか.主訴から鑑別診断が挙がらず,その後の問診・身体診察の流れをイメージしづらい場合,内科医は問診票の記載に“不安を掻き立てられる”(少なくとも筆者の場合)ように思うので,以下のように簡略化したい.
 全身の痛み=若者はパルボかDGI,高齢者はPMRか菌血症(occult bacteremia)
 「パルボ」はパルボウイルスB19感染症,「DGI」は播種性淋菌感染症(disseminated gonococcus infection),そして「PMR」はリウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica)を指す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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